体験記Vol.17(同志社大学4年 Yさん)


こんにちは。同志社大学のYです。

私は10日間のインド工科大学ボンベイ店(以下IITB)での立上げ事業に参加した後、

2か月間インド工科大学ハイデラバード店(以下IITH)で勤務をしました。



まず自己紹介代わりに知るカフェ海外インターンへの参加の動機をお話しし、その後に私がインドで学んだことをお話ししたいと思います。


■知るカフェ海外インターンへの参加の動機


―最大の理由は『海外で働く経験をしたい。』ということです。

そう思ったのは、大学2年時に参加した4か月の語学留学を終えたあとでした。

4か月の留学を経て、帰国した当時、私の中に達成感と同時に、どこか物足りなさが残っていました。


理由は、

①友人の多くは同じ非英語圏から来た留学生であり、現地の人と関わる機会が少なかったこと

②留学として大学に通うプログラムだったので、責任もない代わりに、自由の幅も少なかった

からです。


海外経験の第一ステップとしてはとてもいい機会で、大学時代やってよかったことTOP3には入りますが、次は現地に近い海外経験をすることで、語学の面でも環境の面でも、もっと挑戦したいと思ったのです。


そこで考えたのが、『海外で働く』ということでした。


―ではなぜ知るカフェのインターンなのか。


理由は三つあります。


一つ目は、とにかくお金がかからないこと。

渡航費、滞在費、予防接種代、ビザ申請代、、、などワーホリをしようとしたらとにかくお金がかかります。そんな中、知るカフェのインターンはそれらの費用をすべて出してくれる、私にとっては絶好の機会でした。

二つ目は、手続きが簡潔なこと。

一般的にワーホリをするには、まず国を決めて、働く場所を決めて、住む場所を決めて、、、など多くの手続きと時間が伴うと思います。(あまり詳しく調べていないのでわかりませんが(笑)。一方、知るカフェのインターンは、ただLINEで応募動機とその他の情報を送るだけ。四回生に突入し、大学生活残り僅か、時間がなかった私には、これまた絶好の機会だったのです。

三つ目は、インドで二か月間生き抜いたら戦闘力が上がりそう、という何とも曖昧な理由でした。

留学先が先進国だったこともあり、次はインドのようなもっと厳しい環境で自分を試してみたいという思いが自分の中にあったのです。


■私がインドで学んだこと


簡潔にまとめると、『期待値をさげておく大切さ』です。

そう思った理由をいくつかに分けてご紹介します。


―立ち上げ経験@IITB



私がIITBに到着したのは、オープン日の5日前(平日は3日間)でした。

出国前、送られてきた店舗の写真はとても広くて、おしゃれで、素敵な店舗でした。

渡印前にはその写真をみて、「後はインテリアを考えたり、接客の練習をしたりするんだろうな~」なんて思いながら、期待に胸を膨らませていました。


しかし、実際に店舗に到着すると機械も、備品も、ドリンクも、何もないのです。

本当に店舗が立ち上がるのか、、

一気に不安がこみ上げてきました。とはいえ、オープン日を変えることは出来ません。とにかく店舗を開けるために必要なものをそろえるために動く、怒涛の5日間になりました。


最終的には無事、店舗が立ち上がり、初日から大勢のお客様に来ていただくことができました。何とかなったのです。

しかし、もし最初から店舗が全然出来上がってない状態を考えることができたら、もっと事前に準備できたし、焦ることもなかったと思います。

期待値を上げすぎて失敗した出来事でした。


―お菓子屋さんとの出来事@IITH



色々な人が口をそろえて言いますが、インドは何度もリマインドをしないとモノが届きません。


私がIITH店について少し経った頃、お菓子の発注をする機会がありました。お菓子は多い時では200個以上売れるので、お菓子を切らすことはできません。

しかし、発注しても何もやはり反応がありません。

今回は何回リマインドしたら届けてくれるんだろう、といつものように思っていると、何と発注してから次の日に届いたのです。これで途切れなくお客様にお菓子が提供できます。


嬉しさのあまりお菓子屋さんにドリンクをあげました。期待値を下げていたことで、私にとってもお菓子屋さんにとってもハッピーな状況になったのです。


ーシャワーの話@IITH



私がIITHに到着した直後、滞在していた寮は新設で設備が整っていませんでした。

特にお風呂に関しては、腰下の高さの蛇口から水しか出ないという状況でした。

寮のマネージャーに相談すると早朝であればお湯が出ることを教えてくれました。しかしシャワーに関しては、温度調節ができないからわざと使えないようにしてるんだよ、と言われました。


2ヶ月蛇口で髪や体を洗うことを覚悟した時でした。


しかしある日突然シャワーがついたのです。インド人が期待を超え、頑張ってくれたのです。

たまにシャワーから熱湯や冷水しか出なくなる時もありましたが、元々は蛇口から冷水しか出ないという覚悟だったので何とも思うことなく乗り越えられました。


期待値を下げることで得られるメリットはたくさんあります。

仕事の面ではリスクヘッジが出来たり、プライベートの面では少しのことにも感謝できるようになったりすることです。

日本では期待以上のサービスが当たり前で標準が高いです。一方で、期待値が高すぎて、少しでも期待を下回ったとき、予想外の状態に慌てる、がっかりする、といった場面が散見されるように思います。


期待しないことで、どんな状況にも余裕を持って対応できるし、楽しめると思うのです。


だから、私は『期待値を下げることの重要性』を、インドに来て、自分の身をもって学べてよかったです。


―最後に


人によって違いはありますが、このインターンで何かしら大切な学びを得ることが出来ると思います。

迷っている方がいたら、ぜひ色々な渡航経験者の話を聞いてみて下さい。


この体験記で、皆さんが少しでも海外インターンに興味を持って下されば幸いです。


最後になりましたが、貴重な機会を提供してくださった知るカフェの社員さん、一緒に働いてくれたスタッフのみんな、日本から支えてくださった方々、本当にありがとうございました。


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