体験記Vol.20(同志社大学4年Kさん)
こんにちは!
同志社大学商学部 4 年のKです。
今年の 8 月 1 日、遂に知るカフェの海外店舗 2 号店であるインド工科大学ボンベイ校店がオープンしました。もちろん“学生運営”の知るカフェ!海外店舗であっても新店舗立ち上げを学生のみで行います。私は 7 月末から 9 月中旬までの約 1 ヵ月半インドに滞在し、ボンベイ校店の初代店長を務めさせていただきました。
国内でも経験したことがない店長という立場で海外の新店舗をオープンさせる...。
先にあれこれ想定して準備しておかないと気が済まない性格の私は、店舗がオープンするにあたり何が必要かを考えて、必要備品の確認や現地業務の整理などとにかくバタバタでした。
しかし...
想定をはるかに超えてくるインド
例えば店舗備品に関するエピソード。
カフェのオープンに必要なコーヒーメーカーやジュースディスペンサーがなかなか届かない...。ついに届いた ...!と思ったコーヒーメーカーをなぜかぶっ壊してしまう業者さん(笑)
(今だから笑えますが、当時は背筋が凍る気持ちでした。)
結局使い方が分からず出直してくるといって帰られたとき、「これがインドなのか...。」と実感しました。
ちなみに次の日使い方を調べた業者さんは誇らしくなったようでスタッフ 1 人ひとりに丁寧に説明してくれました。
すべてに関して何かしらトラブル続きで、「なんで計画通り進まないの...!」と焦る私。
そんな私のそばでインドベテランのM君(体験記 Vol.14)と 1 週間立ち上げをサポートしてくれたM君(体験記 Vol.15) が「Mさん、何とかなりますよ!」と何度も励ましてくれました。
2 人は「何とかなる」という言葉がインドではとても大事であることをすでに知っていたのです。
「何とかなる」
インドでは想定通りでないことなんて当然のごとく起こり続けます(※ほぼ毎日)。
そんな中でいちいちトラブルに敏感になってしまい、せっかく出逢う気づきと学びの連続に自分の意識を向けられなくなっている自分に気づかされ、「限られた時間の中、こんな自分ではもったいない!!」と捉え方が変わりました。
この辺りから気持ちが軽くなり何事も前向きに笑って乗り越えようと動けるようになったと思います。
あらゆるトラブルに遭遇し対処するインドでの毎日は、社会人になってからの環境に似ているのではと思うことがしばしばありました。(牛が 2 階にある店舗に来店するみたいなぶっ飛んだトラブルはさすがにないかと思いますが...)
限られた時間の中で自分を成長させ成果を生み出すために、自分の中に生じるマイナスの感情をどれだけプラスの感情にシフトさせられるかが重要であることを実感しました。
インドは良い意味でも悪い意味でも“ガバガバ”です。交渉次第で「何とかなる」、一つのやり方で諦めずいろんなやり方を試してみることで「何とかなる」、どれだけやったかという過程に満足するのではなくどんな結果を生み出せたかにこだわる意識を自然に(むしろ強制的に?)身につけることができる環境であり「何とかなった(=成果を作れた)」を経験できる、それがこの海外インターンの魅力だと思います。
店長としてのミッション
たくさんの困難がありつつも、私が初めての経験である店長の役割を頑張りきることができたのは、周りのイ ンド人のみんなや一緒に働くスタッフの存在があったからだと思います。
「つながるカフェ」を創る
知るカフェは日本国内のみならず世界中の学生の将来の可能性を広げるために運営しています。学生が知るカフェに来て私達と会話をする中で、日本や日本人を知り、日本の企業や働き方を知り、これまでの限られた視野を開放して自身の未来の選択肢を広げる、そんなきっかけにつながる場所になるようみんなで運営してきました。
当初は学生さんや接するインド人のみんなに「何を提供できるのか」そればかりを考えていましたが、逆に私達が気づき、学ばせてもらう機会を多く頂きました。
インド人は様々なバックグランドを持っていることが前提であるため価値観なんて違って当然で、自身の考 えや信念を主張していかに相手に理解してもらうか、その力を幼いころから自然と備えてきています。と同時に相手を受け入れる心や相手を尊重する心で溢れているのがインド人らしさでありとっても素晴らしいところ!
どうしても相手や自分の悪いところに目が行きがちな日本人(謙虚さとも捉えられる)とは違って、 相手をたくさん褒めるし自分を褒めてほしがります。そんな姿を見て素敵に感じ、私も相手や自身を「認める」ことを意識して実践しました。
また、何よりも私を魅了しエネルギーと学びを与えてくれたのがインド人の笑顔です。
学生も学校職員も、タクシーの運転手さんや町を歩く人々もみんな本当に素敵な笑顔を持ってるんです。日本のように便利で豊かで安定した生活が送れるわけではないけれど、毎日を一生懸命生きて一生懸命楽しんでいるそんなインド人の“幸せ”が笑顔から伝わってきました。
笑顔は世界共通言語とよく言われますが、笑顔の力は本当に計り知れません。知るカフェの行動規範である Smile をインド人はみんな体現しているように見え、原点に立ち返るきっかけとなりました。
「一生の仲間」といえるチームになる
そして誰よりも私をそばで支えてくれた店舗スタッフのみんな。
学生だけで店舗運営をするためには何よりもスタッフのチーム力が重要であると考え、それぞれの強みを活かし、弱みをカバーし合うチームになるよう、お 互いのいいところ探しとFBKの機会を定期的に設けていました。毎日ほぼ 24 時間一緒に過ごすということは口で言うほど簡単なことではありませんが、お互いへの尊敬と感謝がプラスの影響を与え合うよいチームづくりにつながりました。
このチームだったからこそ、今の店舗があり今の成長した自分があると確信しています。
少し脱線しますが、これから就活をする皆さん、「何をやるかよりも誰とやるか」を考える機会をぜひ設けてみてください。周りにどんな人たちがいるかによって自身の成長が変わってくることを実感した私が自信を持ってご提案します!
店長(リーダー)としての自分
私はこのインターンを通して自身のリーダーシップ像を自覚することができました。
店舗やスタッフの在り方は自分を写す鏡だと捉え、常に自分と向き合うことを続けてきたことで、これから社会で生きていくうえでの大きな武器を手に入れたような気持ちです。
知るカフェのインターンは、ただ単に海外経験や外的スキルを得られるインターンではなく、「これからの世界でどのようにして自分なりの生き方をしていくか」、内的な部分での成長をも得られるインターンです。
長らくお付き合いありがとうございました!
最後に...
インドはすべてをまっさらにした自分で頑張れる場所です。
こんな魅力的な場所は他にないと思います!
ぜひ応募してみてはいかがでしょうか!!
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