渡航体験記Vol.53(東京大学前店4年Sさん)
SHIP 体験記
2018.09.29
東京大学 4 年 S
インターン参加期間:2018/07/25-2018/09/25
夏休みの 2 か月間、知るカフェを運営する株式会社エンリッションの長期インターンシップ、”SHIP”に参加してきました!開催場所はスパイスとダンスと宗教の国、インドです。
(出版社様には大変申し訳ないですが、1 ページも読みませんでした。。。)
周りの友人や後輩たちから「インド!?何しに行ったの!?」ととにかく良く聞かれましたので、ここで体験談をお伝えできればと思います。 何を書くべきか悩みましたが、僕自身、他の方の体験記を読んである程度のイメージを持って渡航したものの、現実とのギャップが大きかった印象があるので、とにかく「リアルが伝わるように」書くことにしました。 参加してみたいけど悩んでいる。参加は考えてないけど何か面白そうだなと思っている。そういう方々にこのインターンのリアルを知り、決断の手助けになれればうれしく思います。
(インドの町を散策し、インドの空気を浴びています)
1. どんな会社か?
インターンを開催している株式会社エンリッションについての説明はここでは少しにします。詳しくは HP(http://enrission.co.jp/)を参考にしてもらえればと思います。新卒採用の領域でも特に、カフェ店舗という学生のオフラインのプラットフォームを持っているのが特徴で学生と社会との接点を増やし、学生の将来の選択肢を増やすことをビジョンとしている会社です。今回のインターンシップもインド工科大学内にあるお店が活動拠点になりました!
(配属先のデリー店。お店は常に学生や働くスタッフのみなさんで賑わいます。)
2. どんなインターンか?
他のインターン生とともに、計 3~4 名程度で 2 ヶ月間インドの「知るカフェ」の運営を行うインターンになります。勤務時間は、平日 9:30-18:30(休憩 1 時間含)の 8 時間で、実際に店頭に立つカフェ業務が 5.5 時間、施策立案実施のための時間が残り 2.5 時間、割り当てられています。店舗の運営を行う上での最低限の担当がメンバーに振り分けられ、それぞれが担当分野の目標を設定し、それについての責任を持ちます(ただし、あくまで責任者に過ぎず、目標達成のために全員がコミットすることが求められていました)。担当毎に多少の固定の業務が割り当てられますが、基本的には、自身で施策を立案し実行していきます。週次で事業責任者との個別面談が用意されており、進捗報告・相談・フィードバックを受けることが出来ます。
少し堅苦しくなってしまったので、ラフにいうと、1 から 100 まで自分たちで考えやりぬいて、お店を拡大せよ!ということになります。やる内容は、メディア運営・店頭キャンペーン・イベント開催…なんでも構いません。
自由な分、自分たちの働きが利用学生の数やスポンサー獲得に直帰するという責任感は半端じゃなかったですね。
(時には瞑想して、施策を考えます)
3. 何をしてきたのか?
では、具体的に何をしてきたのか、についてお話しします。配属先のデリー店は、4 月にオープンして立ち上げが無事終わり、サービスが安定してきた段階でした。そこで、学生にもっと企業の情報を伝えていくことを、他の 2 人のインターン生と共に目標にしました。具体的には、学生にヒヤリングを行い、どういう伝え方をすれば、スポンサー企業に興味を持ってもらえるかを考え、店頭 POP を作成したり、PC 動画を使ったプロモーションを行ったり、店頭で接客時に直接説明することも多々ありました。また、卒業生のキャリア等を調べた結果、日本という国に興味を持って日本企業を選ぶというケースも少なくないことが分かったため、日本文化についての発信も積極的に行っていました。
その他にも、日本企業でのキャリアについてのトークイベントを開催するなど、基本的には自分たちで何をするかを日々考えて手探りで行っていました。
4. 2 ヶ月でどんな成果をだした?
「2 ヶ月間ばりばり働いてとんでもないサービスを作り上げてやったぜ!」と言えれば良かったですが、恥ずかしながらそんなことは全くありませんでした(汗)自分の頭の中の理想に対して、現実に出来ることが小さすぎたり、上手くいかなかったり、仲間と衝突したり、自分の無力さに絶望し鬱になったり、、、。
鬱は言い過ぎですが、仕事中に嫌になることは多かったです。すぐ近くに 10 円でチャイを飲めるお店があり、良く学生達とおしゃべりしました。Finish your job??と聞くので、 Escape from my job と答えるとすごく優しくしてくれて、癒されてました(これは勿論たま にです。ちゃんと働いてましたよ。。。)。
毎日フルタイム、インフラ面でも不便な土地、手探りで分からないことだらけの仕事、そういう不慣れな環境は自分にはすごくストレスとして襲い掛かってきました。同じインターン生の仲間たちとも何度衝突したことか、、、 (当時のお互いに分かり合えなさすぎたことは、もはやネタです笑)。
全く順風満帆ではなかった 2 ヶ月間でしたが、最後の最後に成果を挙げることができたのはすごく嬉しかったです。ずっと学生に企業のことを伝えていくことを目標にし、学生の企業理解度という指標を作り、定期的なアンケートで数値を追っていました。最初はほんとに企業名とそのサービス内容すらおぼつかない様子でしたが、最後には学生の方から、もう知っているよ!なんて言ってくるほど、浸透させることができました(数値的にも目標達成でした)。
5. 最後に
最後に、自身の感想も含め、これから参加するかもしれない方々に、経験者としてメッセージです。インターンとして見た場合、ある程度他のインターン等を経てから参加する方が得るものが多いように思います。理由は、自由度が高い分決まった道筋がないので、この経験をより自分の内面に落とし込むには、自己内省の力が必要になるからです(勿論、社員のサポートがありますが)。また、純粋に人生の思いでとしては、素晴らしいものになると思います。旅行では絶対に感じることは出来ない濃密な体験です。
(わがインドの仲間達)
P.S. 貴重な機会を提供頂いた会社と支えてくれたマネージャー、一緒に 2 ヶ月頑張ったメンバー、その他皆様大変お世話になりました!ありがとうございました!
(インターンメンバー。大変大変お世話になりました。 )
(「インド行こうぜ!」が口癖。いつも支えてくれたマネージャー(右))
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