渡航体験記Vol.63(兵庫県立大学1年Kさん)
―体験記をご覧の皆様へ―
「舟」を意味する SHIP。それぞれの文字が、「SHIP」に参加するにあたり意識すべき行動規範を指しています。
SHIRU ~世界を、自分を、「知る」機会~
HARD ~ ビ ジ ネ ス の リ ア ル な 厳 し さ ~
INFLUENCE ~世界に「影響」を与える体験~
POTENCIAL ~切り拓く自らの「可能性」~
SHIP に参加する渡航者はこれらの行動規範に沿った目標とそれを達成するための具体的な目標を立てます。これらを頭に入れて頂いた上で読んでいただくと一層渡航者のリアルな体験が感じられることと思います。
■学年: 2年生
■渡航時期: 9月〜12月
■渡航期間: 3ヵ月
■目次
● はじめに
● SHIRU ~自分という存在の目指した先~
● HARD ~変えるべきもの~
● INFLUENCE ~疑心暗鬼を生じ、信頼盟友を生ず~
● POTENTIAL ~自分の特性~
● SHIP で得られた能力
● 自由記述
● おわりに
■はじめに
【自己紹介】
知るカフェ初の地域密着型店舗・みなと銀行学園都市店初の SHIP 渡航者、Kです!
自分が大学生活で何をしたいのか、大学に行く意味は果たしてあるのかと考え、休学した際にちょうど目の前に SHIP があったというのが実は一番の動機でした。笑
こんな軽いノリですがやりたいことはしっかりと持っていました。
第一に世界最高峰の学生との交流を通じて彼らの持つ視点を手に入れること。
第二に全く未知の世界に自分の能力がどれだけ通用するのかを確かめ、足りないところは成長させること。
の2点です。
未知の世界に嬉々としてノリで飛び込んでいったそんな自分の渡航体験記です。
■ SHIRU ~自分という存在の目指した先-
自分が SHIP で目指したのは【愚者】になることでした。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」鉄血宰相ビスマルクの言葉であるとされていますが、実際には少し異なるようで「愚者だけが自分の経験から学ぶと信じている。私はむしろ、最初から自分の誤りを避けるため、他人の失敗経験から学ぶのを好む」というのが正しいそうです。
何が言いたいのかというと、自分には失敗を恐れるばかりで自分視点というものが全く持って抜け落ちていたのです。自己を持たないものに人を動かすことは叶いません。人情という面でこれまでよりも大きな成長を果たしたいと考えて過ごしました。
■ HARD ~変えるべきもの-
渡航前と渡航後では自分の目指したものが大きく異なり、渡航前には SHIP というこのインターンシップの伸びしろを伸ばしたいと考えていました。しかし、他店舗の顧客減少や大量のアンケートなど顧客に視点を向けてないなと感じることがいくつかあり、自分の方向性を SHIP というインターンシップの足元強化に大きく変更しました。
同時期渡航メンバーを巻き込み顧客との関係性を重視した店舗運営を行ったことによって
SHIP で追うべき数値目標に関して恐らく歴代最高スコアをたたき出しました。
インドという未知の世界で改めて企業における顧客視点の大切さを再確認しました。
■ INFLUENCE ~疑心暗鬼を生じ、信頼盟友を生ず-
知るカフェという組織は評価制度や学生による店舗運営という側面から全店的成長という
よりは他店舗と競うことに注力しがちであり、SHIP においてもそれが発生していたように思われました。
実際にはみんなが矛を収めて寄り添ってみると渡航者の多くに SHIP をよりよくしたいという熱い想いがあったために特にサービス担当では協力しサービスの意味を追求できたのではないかと思います。
■ POTENTIAL ~自分の特性-
みなさんルビンの壺はもちろんご存知ですよね?あの壺の絵は見方を知ることさえ出来れば誰しもが二重の認識をすることが可能になる。自分は少し他人よりそれを知っているだけで自分を理解させるには相手に自分がどのように物事を見ているのかという一見すると重要で無い情報を第一かつ必要以上に説明することで相手に自分と同じ視点を与え思考のレベルを上げさせることが可能というポテンシャルをこれまでの自分のしてきたマネジメント、事業部員や同時期渡航スタッフとの交流で知ることができました。
加えてにはなりますが、言語能力に関しては本気を出せば発音の特殊なインド人の言っている事を3回に 1 回は聞き取り、発音など一切勉強してこなかった自分の言いたいことを10 回に 1 回は伝えられることができるようになりました!!あと、ヒンディ語を文法からインド人に叩き込まれました。笑
■ SHIP で得られた自分を信じる力
皆さんは自分の意見を愚直にほかの人に突きとおすことができますか?
自分はこれが大の苦手でどうしても相手の意見をくみ取って自分の考えるベストから外れた意見に落とし込んでしまうことがありました。
しかし、ほかの渡航者や事業部とすり合わせる際に強く自分を持っていないと自分の施策が自分のものではなくなってしまうという事を強く体感して、自分の提案する施策を抜け漏れが全くなく更には設定背景まで詳細に記すことで論理破綻を起こさず、自らが強く正当性を主張できるようになりました。
自分を完璧にすればそれに乗じて自分による自分への信頼というものはより強固になるのだと実感しました。
心が変われば行動が変わる。 行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。
これからの自分の運命が楽しみでしかありません。
■ SHIP に参加して
一番自分に影響を与えたのはやはり素敵な人々との交流でした。
ボンベイ店 Q2 スタッフの二人、デリー店 Q2 スタッフの三人に、Q3 スタッフの二人、IIT の学生たち、大家さんに近所のおっちゃん、事業部の方々に社員さんなど、本当に多くの素敵な人々に出会い考え方のハウトゥーや人生観など様々なものを教わり成長できたと思います。
昔から、ずっと自分探しに海外に行く人に疑問を抱いていました。自分を形成するものはこれまで自分が囲われてきた社会であり、それは世界にあるとはあまり思えないと考えていましたが、今回の渡航を経て海外に行くことで様々なこれまで自分の社会に属していなかった他者に囲まれ自分が育ってきた社会を俯瞰できるのだという事に気づきました。
自分ってなんだろう、自分の考え方を変えてみたいなど自分探しに興味がある方はぜひSHIP に参加し、自分を見つめなおしてみませんか?
■おわりに
色々なことがありましたが、インド人ばかりの国で過ごせた時間は総じて最高に素敵な時間でした!
興味を持った方は、ぜひ参加してみてください!
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