渡航体験記Vol.68(立命館大学3年Sさん)

―体験記をご覧の皆様へ―

「舟」を意味するSHIP。それぞれの文字が、「SHIP」に参加するにあたり意識すべき行動規範を指しています。

SHIRU ~世界を、自分を、「知る」機会~

HARD ~ビジネスのリアルな厳しさ~

INFLUENCE ~世界に「影響」を与える体験~

POTENCIAL ~切り拓く自らの「可能性」~

SHIPに参加する渡航者はこれらの行動規範に沿った目標とそれを達成するための具体的な目標を立てます。これらを頭に入れて頂いた上で読んでいただくと一層渡航者のリアルな体験が感じられることと思います。

■学年:3年生

■渡航時期:2月〜4月

■目次

 はじめに

 SHIRU ~自分を振り返る機会 ~

 HARD ~行動し続ける ~

 INFLUENCE ~共同において重要なこと ~

 POTENTIAL ~なんとでもなっちゃう国インド ~

 SHIPで得られた能力

 自由記述

 おわりに


■はじめに

ナマステ!立命館大学前店2年のSです!今回のSHIPは、ハイデラバード店の店長として参加させていただきました。知るカフェに入ってちょうど1年になるこの春休み期間を利用して海外インターンに応募し、想像もできないほどの多くの出会いと体験をさせていただきました。

私がSHIPに応募したきっかけは、知るカフェに入って企業担当をさせていただいた後、私に足りない「Doの力」「周りを巻き込む力」を養いたと思ったからです。立命店は全店の中で最もSHIP経験者が多い店舗です。先輩たちのお話を聞いて、これらの能力を伸ばすためには絶好の機会であり、また休学がなかなか難しい私にとっては、この長期休暇の渡航を逃したらもう二度と参加できない!と思って応募しました。


■SHIRU ~自分を振り返る-

今回のQからSHIPの制度が大きく変わり、個人としてだけでなく、チーム・店舗としての取り組みが大きく評価されるようになりました。そのため、自店舗スタッフとの対話機会を多く設けることにしました。IITHでは学内のホステルで暮らすため、営業が終わったら女子寮と男子寮、個人の部屋に戻るのみです。自店舗スタッフとの対話の場面はメス(食堂)で行い、自分自身を振り返るだけでなく、他者とも徹底的に向き合うことができました。

今回のSHIPで、自分は店長として人と向き合うことと店長としての自分の見られ方を特に注意しました。人と会話していると落ちていたモチベが向上したり、自分が思っていた自分と他人から見た自分にギャップがあったりなど、多くの発見がありました。


■HARD ~ 行動し続ける -

私がSHIP後半の3月、一番意識したことが「行動し続ける」ということです。なぜこのことを意識したかというと、私が店長としての見られ方を自覚し行動するべきだと考えたからです。私は、組織の中で周りの動きを見て自分の動き方を決めるタイプでした。良く言えば、周りを見て行動するタイプかもしれません。しかし、店長として本当にそれでいいのか、ましてや個人としてやりことをせずにSHIPを終えていいのかと感じるようになりました。私は自店舗スタッフに、「数値的成果でも能力的な面でもいいから何かを得て、やりきったと言えるSHIPにしよう」と言っていましたが、当の本人が何もできていない。これはやばい。誰もそんな店長について来たいと思わないと考えました。

3月、ハイデラ店が行なった主な取り組みは二つあります。一つは日本文化について伝える「SHIRU会」、もう一つは「新ドリンクの導入」です。この二つの施策を軸に、ユニークとFacebookフォロワーKPIを追いました。どちらも正直大変でした。また大きな施策のため、時間がタイトでしたが、Doし続けながらのブラッシュアップを行い、とにかく行動し続けました。渡航前から感じていた自分の「行動力の弱さ」を少しは克服できたと思います。そして何より、自分の立場を理解し、行動し続けることができました。最後まで妥協せずにやり抜く。KPI結果がゴールではなく、それまでの過程を大事にすることで、その先にあるものが得られると思います。

渡航が始まって1週間経った頃です、思い出深い、、、↑


■INFLUENCE ~共同において重要なこと-

SHIPで行なった取り組み全てがインフルエンスだったなと。3月KPI(重要業績評価指標)を追っていく中で、ハイデラ店では特に担当は決めず「全員でKPIを追う」というスタイルを貫きました。なので全ての施策に全員が関わり、全員が責任者です。ここでは共同して取り組みを行った中で学んだことについて述べようと思います。

1. ホウレンソウの重要性

ごく当たり前のことですね。分かり切っていることかもしれませんが、まさに実感したという感じです。またホウレンソウというのも、仕事のことに限らず、お互いが思っていることもホウレンソウしました。言い合いではなく、もっとこうしたら良くなると思うというアドバイスみたいなものです。また、逆に感謝もしっかり伝えました。お互いにしっかり向き合って、相手の気持ちを考えることは難しいですが、共同していく中で本当に重要なことだと思いました。

2. 人への頼り方

私は人に仕事を振ることが苦手で、自分でやってしまおうとする悪いところがあります。「周りを巻き込む力」が弱いのです。今回のSHIPでの取り組みの中で行ったSHIRU会(日本文化交流会)は私が主体となって行いました。最初の頃は自分一人で行おうとして、全くと言っていいほど前に進みませんでした。自店舗スタッフや面談の際にアドバイスをもらい、SHIRU会はデリー店で行われていたため、まずデリー店スタッフの力を借りました。さらにパワポ作成やスクリプトを英語にするなど、本当に多くある工数を自店舗スタッフの力を借り、なんとか開催に持ち込めました。自分でやる範囲と、他の人の力を借りて行う範囲を見極めて頼ることで、こんなにも早く前に進むのかと身を以て体験しました。全部任せるのではなく、頼る範囲を見極めるのが大事です。


■POTENTIAL ~なんとでもなっちゃう国インド-

SHIPの舞台はインドです。日常生活、接客全て英語です。実際渡航してみて困った場面はたくさんありました、、、。一番困ったのはリスニングです。早すぎて何言ってるかわからん!何回「sorry?」って聞き直したかわかりません。こちらが話す時には、向こうも一生懸命理解しようとしてくれるので、中学英語で事足ります。Google翻訳でなんとかなります。ですので渡航前にはリスニングの勉強をすることをお勧めします。

なにかあってもなんとかなっちゃうのがインドです。最低限英語ができれば語学面を気負う必要はないと思います。

渡航期間中に体験したHoli祭↑


■SHIPで得られた能力

SHIPで得られたこととして、「自己解決能力」が挙げられます。インドはトラブルだらけです。コーヒーマシーンの故障、発注先との連絡がつかない、ネズミの登場などなど。日本では考えられないようなことに対して、どういった対応を取るか、迅速に解決する方法を考える能力がつきます。

また、考え方の変化として「相対的評価よりも絶対評価が重要」ということに気づけました。もちろんインターンですので、成果を出してなんぼの世界ですが、自店舗スタッフとの会話の中で、数値達成がゴールではなくその過程で得られるものを重要視するという目標のもとハイデラ店はやってきました。数値を追うことを二の次にするのではなく、数値は追うもののそれで終わりにしない、ということです。それは相対的に図るものではないと思います。「一ヶ月前の自分よりこういう能力が伸びた」というように、自分視点でものを見るということです。成長したと言える経験をすることで自分に自信がつくようになりました。

■インターンでの生活について

ハイデラバード店では、学内ホステルで暮らすため学生との距離が非常に近いです。また、本当に人が優しい。困ってたらなんでも助けてくれる人たちです。インド人の友達と街へご飯を食べに出かけたり、買い物に行ったりなど思い出がたくさんできました。

最終日に会いにきてくれた友達とまたいつか会いたいです。会えたらいいねとたくさん写真を撮り、愛される(?)スタッフになれたと思います。


■おわりに

ここまで読んでいただきありがとうございました。私にとってSHIPは、これからの人生の通過点。この経験をバネに今後も飛躍していきたいです。

インドで長期間働く経験はなかなかできないと思います。少しでもこの体験記を読んで興味を持ってくれたら幸いです!

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