「SHIP」経験から1年たった今 〜インド事業の統括を担う学生が、SHIPにかける想い〜
昨年2月〜6月までの間、知るカフェ海外インターン『SHIP』に参加して、それから一年が経過しました。
SHIPで得た学びや経験が、その後どう活かされたのか?
SHIPに興味がある人には、SHIP参加者がインターン後にどう変わったのかについて。また、SHIP運営局や知るカフェのインド事業について興味がある方には、僕たちがどんな想いで働き、何に取り組んでいるのかについて、メッセージを贈りたいと考えています。
<1:悔しさを晴らすべく運営サイドへ>
ですので僕にとってのSHIPとは、自分が今までいかに狭い世界に生きてきたか、至らない存在であったかを、立て続けに痛感させてくる「自己成長マシン」のような存在でした。
↑ 当時のSHIPの様子を印象付ける日報。SHIPでは毎日日報を記入して振り返りを行います。
SHIP運営者の立場のことを「事業部員」と言います。知るカフェインド事業部員として一年間取り組んできたことを、下にざっと記します。
<2:渡航後の怒涛の一年間>
- アイディアソン(7・8月)
- キャリアサービスの拡充(9-10月)
- チャイフェア開催(11月)
- インド事業部統括に就任(12月)
- SHIPインターン再設計(1月)
- 新店舗立ち上げ(2月)
- 出店交渉(3月)
→立ち上げ後、さらに新しい大学(6店舗目以降)への出店交渉を実施。無事締結
- キャリアサービス拡充と全体管理(4-6月)
以上が、SHIP終了後一年間の大まかな流れです。一つ一つの経験に募る想いはたくさんありますが、今回は「SHIPで獲得した力と上記経験との繋がり」に焦点を当てることとし、以下本題に入ります。
<3:SHIP終了後にも活かされている力>
活かされている力その①:打ち込む力
まず1つは打ち込む力。自分が本当に成し遂げたいこと、組織としてすべきことに没頭した日々が、間違いなくこの一年の推進力に繋がっていました。
インドは良くも悪くも、日本のように他にコミットすることがありません。辛いことがあっても、気を紛らわす手段は限られています。そのため、半強制的に目の前の課題に真摯に向き合うことになります。この一つのことに集中して打ち込む姿勢が、SHIPを通して習慣となり、帰国後も染み付いていました。
↑ 所属していたボンベイ店(自分にとっての修行場)
活かされている力その②:課題解決能力
次にあげられるのは、課題解決能力です。課題に直面した際の「スタンス」という方が正しいかもしれません。「今目の前で発生している課題は、なんとか解決可能な問題であり、なんとしてでも解決する。」という心構えです。
毎日がトラブルだらけのインド。こうした環境では、どうしたら課題解決できるかをひたすら考え、解決策を実行します。SHIPによって、できない理由を見つけるのではなく、解決の糸口を限界まで求め続けるスタイルが形成され、帰国後もそれは変わることがありませんでした。
↑ 天井の壁が壊れたため、修理を手伝った際の写真
このようにSHIPで身につけた二つの能力は、終了後の自分を支え続けました。また、SHIPでの悔しい思いがあったからこそ、それがいつでも奮起剤となって進み続けました。
そして僕と同じように、これまでSHIPに参加した約100人にとっても、SHIPで獲得したスキルや抱いた想い、悔しい経験が糧となっているはずです。「今の自分を形成している大きなきっかけは、紛れもなくSHIPであった」と。誰しものターニングポイントになり得えるインターンが、SHIPであると僕は確信しています。
<4:僕がSHIPにかける想い>
インド人学生が抱える課題
日本同様、インド人学生のキャリア選択にも数多くの課題があります。
企業の方から学校に来て面談し採用するという、日本とは真逆の就活システムがインドでは採用されています。それによってもたらされる「限られた企業との接触機会」や、就活解禁から内定までの期間が僅か一週間程度という「キャリア検討期間の短さ」が課題の代表例です。そこで知るカフェは、カフェという日常的な空間を通して、インドの学生が将来についてより深く考える機会を提供しています。
企業が抱える課題
今日、世界中の企業がIT人材の不足に悩まされています。日本は特に深刻です。経済産業省が2016年に発表したデータによると、2030年には約59万人のIT人材が不足する見込みです。知るカフェを通じて、より多くのインド人学生が日本企業について正しく、深く理解することで、彼らが日本企業に就職するきっかけを提供できると考えています。
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