渡航体験記vol.74(立命館大学4年Sさん)

■大学名:立命館大学

■学年:4年

■渡航時期:Q1

■渡航期間:4/1-6/30

■目次

○はじめに

○SHIPに応募した経緯

○SHIPで学び得たこと

○今後に向けて

○おわりに

■はじめに

はじめまして。立命館大学の4年Mです。ハイデラバード店で4-6月の3カ月間働きました。

私がインドに渡航すると周りに言った時、いろんな人に驚かれ、反対もされました。

単位を取り終えて、就活も終了したとなれば理系学生として卒論作成のために研究室に通わなければいけないという4年生の春。今後待っているであろう日常に対してうんざりし、反対を押し切り、やや強引にインドに飛び出しました。

今この瞬間こうやってインドに来てよかった、行動してよかったとかみしめて感じています。本当にインドに来た選択は間違っていなかったと自負しています。というのも、インドという環境は私たちを確実に成長させてくれるからです。

思い描いていたインドと実際に見て、聞いた、知った、体験したインドは全然違いました。小さい子供に足をつかまれてお金を求められたり、牛の横を歩いたり、有名人みたいにセルフィーを求められたり、日本ではありえないような体験がそのへんに転がっています。メディアで知ったインドのイメージは良くも悪くも、簡単に覆されてしまいました。

この体験記を読んでいるみなさんに、少しでもインドに行ってみよう、行動を起こしてみようと思ってもらえるように私がインドでSHIPを通して感じたことをお伝えしようと思います。

民族衣装での撮影

■SHIPに応募した経緯

私がSHIPに応募した理由は主に2つです。

①もっと成長したい

国内の知るカフェでは店長、クリスマスパーティー幹事をつとめ、様々なバイトをし、第一志望に就職も決まり、授業もとりおえました。こんな大学生活でも私はまだ満足できていないし、今後に対して不安を覚えています。

なぜなら、そこに「安定」はなく、自分自身が「真の安定」を作り出すしかないと考えているからです。そして「真の安定」とは自分に実力をつけ、どこでもやっていける能力を手に入れることだと感じています。

現在、もうすでに社会人としてのスタートは始まっていると感じています。

学生時代にどう価値のある時間を過ごせたか、どんな能力をつけてきたのか、それによって社会人のスタートする位置が変わってくるのです。

だからこそSHIPに参加し、逃げられない環境かつ1つのことに集中できる環境で力をつけたいと考えました。

インドで迎えた最高の誕生日(ケーキは顔につけられるのが主流です)


②自分の視野を広げたい

私は人にいい影響を与え続ける人になりたいと考えています。

自分が介在することによって生まれる価値を最大化したいと常に考えており、簡単に言うと、私と関わる相手にとって私といる時間を価値があると感じてくれたら、私はとても幸せだということです。

インドでいうとインド人学生にどう影響を与えようかとひたすらに考えました。ハイデラバード店では、「インドにもっと、わくわくを。」という店舗コンセプトに沿って、インド学生をわくわくさせる数々の施策を実行しました。

特に印象に残ってるのは、インド学生が着物を着て、はしゃいでいる姿を見たとき。影響を与えているとリアルに感じられる瞬間。私たちまで笑顔になって、すごく楽しんでいました。人々にいい影響を与えたいという気持ちは一層強まりました。

今後目指す影響を与える人になるためには自分の価値を上げることが必要になってきます。インドでは日本人であること自体で代えがたい価値になっていました。今後社会において自分はどういう価値を与えられるのか、自分にしか与えられない価値はなんなのか常日頃考えていますが、いまだ見つかっていません。納得のいくそれを見つけるために、自分の経験値を増やし、視野を広げたいと思いました。そしてSHIPに応募したのです。

足湯プール、めっちゃ気に入ってくれた


■SHIPで学び得たこと

1.自分はどんな環境でも自分は自分でしかないということ

よくインドに来たら人生が変わるとか言いますが、実際は「人生が変わる」ではなく「人生を自分で変える」しかないのだと思います。インドで自分がどう行動するか、何をどう感じるかは自分次第です。大勢の人が同じ1つのことをやっても、ひとりひとりの学ぶことの質・量は圧倒的に違います。

私達はインドに来てから行動しまくりました。インドに来てから私達3人が行った主な施策は着物施策、着物試着施策、足湯プール施策、ライチジュース導入、書道施策、知るトーク(学生とスタッフとの対談を発信)などです。3カ月にしてはすごく多いです。数をこなしたように見えるかもしれませんが、3カ月の中で前の施策の反省を生かし、すぐに新しい施策に改善点を盛り込むといったPDCAを常に回していました。例えば一連の着物施策。最初は「着物をスタッフが着て、お客さんと写真を撮る」という施策でしたが、最終的には「お客さんに着物を着せ、写真を撮り、加工してFacebookのアルバム投稿する」という形になりました。結果は歴然、後者がインド学生に莫大な影響を与えました。

最初の着物施策


2回目の着物施策

こうして常に最高であろうと3人で行動し続けた結果、気づいたら自分は変わっていました。

インドに来て多くの施策を行うことで企画力、タスク管理能力、トラブル対応力などが上がったのはもちろんのこと、相手の視点、つまりSHIPでいえばインド人の視点から物事を見ることができるようになりました。それと同時に日本のあたりまえをあたりまえだと思わなくなりました。それは自分にとって世界の見え方が変わるというすごく大きな影響でした。インドでは気づかなかったけれど日本に帰るとあらゆるものが違って見えました。

2.相手の立場で考えるとすべての物事はうまくいくこと

物事がうまくいかないとき、あなたは何を思いますか。物事が進まないことを相手の返信が遅いから、時間がないからと思っていたりしませんか。SHIPでは渡航期間が3カ月しかなく、何事もスピード感を持って進めなければなりません。私自身も物事がうまくいかないときに他の要因に責任を押し付けてしまったことがあります。しかし、他の人・もの・要因のせいにしても物事は全く進まないことに気づきました。ひとまず自分の行動を振り返れば、自分のやり方の改善の余地が多くありました。

やり方を「相手の行動を予測したうえで」行うことで、仕事の効率が一気によくなりました。例えば、LINEの返信も相手が答えやすい問いを考えるのです。

「意見BOXに対して何か意見はありますか」よりも「意見BOXを今後導入する予定なのですが、この意見BOX提案について改善するべき点はありますか?」とデータと共に送る方が圧倒的に答えやすいですよね。こういう相手に対する細かい配慮が意外とできていない人が多く、相手が何を送ればいいかわからないので後回しにしてしまう可能性が高くなります。

今回は極端な例でしたが、規模が大きくなっても事業部ならどうこの施策を考えるだろうか、忙しい人に企画概要を見てもらうにはどうすればいいのかと考えることで、その時少し時間がロスしたとしても最終的に見ると結果的に早く終えることができると経験しました。

3.一緒に働く仲間はとても大事だということ

私達ハイデラバード店は毎日笑いが絶えない店舗でした。お互い言いたいことは惜しみなく言い合いますが、一度も衝突することありませんでした。この要因は2つあると思います。


芝生で音楽流して寝ころんだ日々


①店長Tを筆頭に店舗コンセプトについてお互い共通認識をとったこと

インドに来てからすぐに最終的に目指す店舗の理想をすり合わせ、自己開示もしました。店長Tがわくわくを実現するアイディアの生み出し方を教えてくれ、それに沿ってアイディアを出し、役割分担をしました。

そこからはスピードを意識し、お互い自分の役割を1人でこなし、必要な時は2人に協力を仰ぐといった形で次々と施策を進めていくことができました。

ほぼ1人で施策の準備を行いましたが、それができたのはお互いの前提がそろっていたからこそだと思います。

②お互いを肯定しあうポジティブさ

私達は3人の中で否定的な言葉を使わず、肯定することを大事にしていました。それを毎日意識することによって日々お互いのいいところが目に付くようになりました。そして相手に褒められた自分の強みにも気づくことができ、モチベーションにもなりました。

特に施策を実施している際、3人とも昼休みもMBO(デスクワーク時間)も業務後も関係なく準備に没頭して自分の仕事に手いっぱいになりがちでしたが、私達3人の間でThank you LINEという日々の感謝を伝え合うLINEでお互いを褒めあっていたのも頑張れた理由だと思います。

以上の要因が大きいと思います。私がハイデラバード店で楽しい日々を送れたのはTとRこの2人のおかげだと思います。

SHIPに参加するにあたり、大きな不安な要素である共同生活ですが、この2つを大事にすれば、仲良くなります。仲良くなると、協力して何かを成し遂げる達成感も大きくなったり、他のメンバーから刺激を受けたり、毎週の休日の過ごし方が楽しくなります。

世界最大の映画村


■今後に向けて

今後は「今を生きること」を大事に生きていきます。

SHIPで学んだことを生かして、人にいい影響を与えていく人生に。

それに伴うどんな行動もどんな選択も正解にしていきます。

行動し続けて、体験を自分の中に蓄積していき、その体験を還元していきます。

■おわりに

はじめての海外がインド。すごく刺激的な体験で、おそらく今後、この3カ月間の日々を忘れることは一生ないと思います。

この体験記でも実際体験することに勝る文章は書けませんでした。

もし大学生活に退屈になったら、インドを体験してみたくなったら、SHIPに応募してみてください。

この体験記を読んで少しでも皆さんに影響が与えられたのなら幸せです。ここまで読んでくださってありがとうございました。

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