渡航体験記vol.79(九州大学4年Uさん)

―SHIP体験記―

■大学名:九州大学

■学年:4年

■渡航時期:2018 Q4

■目次

○はじめに

○SHIPに応募した経緯

○SHIPで学び得たこと

○今後に向けて

○おわりに


■はじめに

 ナマステ!デリー店で働き、現在インド海外事業部員である九大店のUです。僕が訪ねたデリーは、山羊や牛が人と一緒に道を歩いていたり、スパイスの匂いがずっと漂っていたり、一方で日本にもないくらい美味しいオシャレなカフェ・バーやイタリアンレストラン、高級ショッピングモールがあったりと色んな顔を持った魅力的な街でした。

そんなデリーは僕にとって日本以上に故郷と思うくらい馴染めた場所です。現地の親友とは毎日電話をして、次のインド旅行の日程プランを話し合っている程です。この体験記ではSHIPへの参加を通じて実感した縁を築くことの素晴らしさを綴りました。やはり皆さんに一度現地に行って肌で感じてもらいたい想いは山々ですが、少しインドを覗いてみる感じで、こちらを読んでくださると有難いです!

■SHIPに応募した経緯

僕がSHIPに応募した理由は主に3つあります。

①海外でインフルエンサーになりたかったから。

僕は大学入学後、サークル会長やバイト先でのマネージャーなどを経験しつつも、自分が周囲の人々を巻き込む主導者になれている自信はありませんでした。

そこで大学生でいるうちに、どうせなら日本じゃなくて海外を舞台にインフルエンサーとなり、人々の心を動かしながら、大きな目標を達成したいと思っていました。

そんな時、SHIPの応募に目が留まり、行った事のない未知の世界でインフルエンサーになるチャレンジをしたいと本気で思い、応募しました。

②インドという国に興味があったから。

ここでいう渡航前に抱いていたインドへの興味というのは、決して良い意味ではありません。

「人生を180度変えるインドって?」「国民が毎日カレーを食べるって本当か?」「日本人がインドに行くと必ず腹を壊すの?」など

インドの紹介にて誇張して挙げられる事柄について、本当か嘘か、いざ現地に行って確めたかったのです。

またインド渡航前は、インド人の友人もおらず、正しいインド事情を知る術がなく、SHIPを通じて『世界をSHIRU』を体現したかったのです。


③インドの超難関理系大学生と縁を築きたかったから。

知るカフェは、グーグルやソフトバンクの経営層など、IT系大企業のトップを続々と輩出していることから、日本でも一躍注目が高まっているインド工科大学(Indian Institutes of Technology、IIT)のキャンパス内にあります。

僕は理系という事もあり、SHIP期間中にそんな超難関で有名なIITの学生と交流を深め、お互いの専攻の事やインドの最新テクノロジーなどの話を交わしたいと思いました。

実際に仲良くなった現地学生は多数おり、今でも専攻の話をSNSを通じて話しています。いつも彼らと話をして思うのは、やはり人口の多いインドで勝ち抜いてきたIIT学生なだけあって、学問や進路、未来のビジョンに対するパッションやエネルギーは比にならないほど大きいという事です。

出会った学生の中に、世界を舞台に活躍し、近い将来この世界を変える学生も必ずいると本気で思っています。なんせ、あのGoogleのCEOを輩出したIITなのですから、ホントに夢に満ち溢れていますよ!


■SHIPで学び得たこと

“インフルエンサーになる極意”

すでに述べたように、僕がSHIPに応募した第一の理由は、海外でインフルエンサーになりたかったからです。なので、渡航中、現地で如何にして周囲の人に影響を与え、巻き込むことができるのか、よく考えて行動しました。そしてSHIPを通じて得られたインフルエンサーになるための極意3つをこちらに書きたいと思います。

1つ目は、自分が置かれた環境に感謝して、仕事面でも生活面においても、当たり前のことを全うする事です。

僕が思う仕事面での当たり前の事とは、やるべき事をきちんとこなした上で、他に自分が正しいと思った事に対して真向きに向き合ってやり遂げること、逆におかしい事に関して素直に人に新たな提案を出してみたり、意見をぶつけることだと思っています。

そして僕が思う生活面での当たり前の事とは、目の前にいる人の心をよく見ながら必要に応じて、自分が無理せず出来ると思ったことは、自分が力になれるはずだと素直に伝える事です。もちろん口だけで終わる事なく行動で示す事が最も重要だと考えています。

上に述べたような事は、自分が置かれた環境に感謝し、よりその環境を良くしていきたいという気持ちがあれば、自然と出来ると思います。 SHIP渡航を通じて、それを自ら実感することができました。

2つ目は、主に仕事面の事になりますが、周りのスタッフを動かす際に、「なぜこの業務をやる必要があるのか」「なぜ今本気でこの取り組みに注力する必要があるのか」等の根本的に大切な部分をまず伝え、彼らをしっかり納得させる事です。SHIP渡航を通じて、この条件をクリアするかどうかが、自己完結で終わり達成したとしても成果の喜びを分かち合えず終わるのか、チーム一団となり本気で目標達成を狙い、成功した時の喜びを分かち合えるのかを分岐させるのだと思いました。

3つ目は自己開示を徹底しながら瞬間瞬間を楽しむということです。これは不可能なことを可能にする上でも必要なことだと思います。また不可能なことを可能なことに変えた時、インフルエンサーになれると思っています。

SHIPを通じて、人の目を気にしたり、人からどう評価されるかを気にして本来の自分を隠し、無理をして時間を過ごしていては、生活面でも仕事面でも上手くいかないという事を実感しました。

自己開示せず無理をしていれば、仕事面でもマイナスですし、生活面でもストレスがかかると思います。だから、決して自分勝手に生きるという意味ではありませんが、自分を隠すことをやめ、自分に正直に生き、他者への自己開示を徹底した方がいいのだと思いました。

実際にそれに気付けた後、インド人や同じ店舗のスタッフとの心の距離が縮まり、生活面でも仕事面でも楽しいと心から感じられる時間が増えました。そして、周囲の人を巻き込みながら目標の為に努力し、ある大きな結果を得ることができました。やはり、その過程は常にワクワクした気持ちで、心から楽しいと感じられるものであったと思います。辛いことが多くても、その過程でワクワクして楽しみながら目標や自分の信念を開示しながら、突き通そうとする姿勢が何より大事なのだと。特に現地で実感したことですが、弱音を吐かず前向きに明るく、ワクワク楽しくしているだけで、人の出会いや仕事の効率も好転し、笑う時間や幸せだと思う時間が増えたように思います。SHIPを終えた今、僕は自分がどんな場面でも楽しむことを忘れないこと、ありのままでいることが周りを明るくし、好転させられる事を本気で信じています。

■今後に向けて

 帰国後、SHIPでの経験が生きているなと感じることが多々あります。例えば、「なんとなくやる」が殆どなくなりました。SHIPで考える癖がついたからだと思います。大学の授業を受けていても、自ら学び取ろうとする熱量が増えました。なんとなく生きていくのは頭使わないし、責任も取らなくていいので楽なんですけど、つまらないんですよね。責任なくして成長なし。これからはSHIPでの学びを武器に、さらに成長できるステージにステップアップしていきたいと思います。



■おわりに

 日本への帰国日、本気で「帰りたくない...」と思いました。辛いこともたくさんありましたが、それを乗り越えられたのは事業部の皆さん、インド人の友人達、Q4のみんな、そして一緒に渡航した2人のおかげです。その2人といるとほんとに居心地がよくて、終わりに近づけば近づく程、この時間がずっと続けばいいのにという思いが強くなりました。

SHIPを通して、一生の宝と言える最高の仲間と最高の経験を得ることができました。それらは、大学生である今、SHIPへ行きたい気持ちに溢れ、実際に渡航のチャンスを掴めたからこそ得られた宝だったのだと思います。こちらを最後まで読んでくださったアナタ、ぜひ色々考える前にSHIPに応募してみてください。応募を決めたその瞬間から、新たな世界がアナタの目の前に広がり始めることでしょう。

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