渡航体験記Vol.80(神戸大学2年Mさん)

■大学名:神戸大学

■学年:2年

■渡航時期:Q1

■渡航期間:3/30-7/24

■目次

○はじめに

○SHIPに応募した経緯

○SHIPで学び得たこと

○今後に向けて

○おわりに

■はじめに

はじめまして!神戸大学2回生のR.Mです!

僕は、知るカフェハイデラバード店で3ヶ月、その後異動し、インドール店で1ヶ月、店長として働きました。

この体験記では、主に僕のマインドが大きく変わった瞬間にフォーカスして話そうと思います。

僕ってどんな人?

・国際系学部に所属しているが、高額なお金を払わないといけない留学に気がすすまない。海外には惹かれている

・文化系の部活に所属していたが、あまり身が入らなかった

・めちゃだらしない

・働くとは??

僕みたいな大学生、結構いるんじゃないでしょうか?

インドってどんな国?

ちなみに僕の感想としては、

インド=みんながありのままにのびのび生きている国

です。

インドで生活している人々を見ていると、これが「人間」本来の姿なんだろな

ってすごく思います。

車に乗れば、クラクションの嵐、追い抜き追い越し、車間距離皆無、逆走。

遊園地が開門するとなれば押し合いへし合いでなだれ込み、

観光地へ行けばどこであれ自撮りにはげみ、

音楽がかかれば全力で踊る

スーパーマーケットで買った商品は袋が破れてる

良くも悪くも、この国では皆自分の心に従って生きています。それでも社会はなんとか回っています。道路を逆走したってなんとかなるのです。笑

こんな環境にいれば、日本人がどうしてそこまで過度に自分の人間らしさを押し殺し、ルールを守ることができるのか、なんていう、今まで感じたことのない不思議な気持ちになってきます。

たしかに、ルールを破れば死ぬみたいな風潮ありますよね。

この国で過ごすことは、常識を疑う習慣をつける良いきっかけになると思います。

人生終わったと思う瞬間ですね。今もこうして生きています。何とかなります。

■SHIPに応募した経緯

・SHIPへ応募した動機は結構単純でした。

1.世界観が変わる国インドへ、超高待遇で行けてしまう!

+

2.リアルなビジネスを経験し、圧倒的に成長できる!

=

世界観が変わる国インドで、圧倒的に成長したら、自分は一体どうなってしまうんだろう。

想像するだけでワクワクしませんか?

・そもそもどこでSHIPを知ったのか

「知るカフェのアプリで広告を見た」

僕が初めて知るカフェに訪れた日。無料ドリンク、企業情報に早くから触れられる、画期的なサービスを提供する知るカフェに感動し、帰宅後も知るカフェのアプリで情報誌を眺めていました。その時、数ある情報の中に、ひっそり佇むSHIPの広告バナーに目が止まったのです。

当時の僕は、神様が自分にだけチャンスをくれたのだ、と本気で思いました。

衝動に突き動かされた僕は、

平成最後の年の11月に惰性で続けていた部活をやめ、12月に知るカフェのスタッフに応募すると同時にSHIPに応募しました。結果、勢い(?)が評価されて選考に通りました。

当時は、「やっちまったぜ…」って気分でした。笑

準備は選抜後に行いました。笑

■SHIPで学び得たこと

4月 Responsibility&Experience

4月の学びは、「責任を持つことの意味」「アイデアを実現するという経験」の2つに集約されます。

Responsibility 〜責任を持つとは〜

僕はハイデラバード店で在庫管理の担当をしていました。不足しそうな商品を発注する際、インド人の業者と取引をし、発送してもらうのですが、この業者、とてつもなくルーズなんです。そんなことはつゆ知らず、業者さんも忙しいのだろうと、気長に待っていました。そんな時、共に働いていたSさんから、「リマインド、本気でやってる?」と指摘を受けました。

この時、ハッと自分のセコイ精神に気づきました。

「人に依頼したタスクが遅れて仕事全体が遅れても、それは受託者が期限通りにやらなかったからで、俺は悪くない」

今思うと恥ずかしくなるのですが、これ、めっちゃダサいですよね?しかも、こんなのビジネスの世界では言い訳になりません。

果たしてこんなダサいマインドを持ったままで成長はあるでしょうか?noです。

このことに気づいたのち、僕は業者のみならず、実際に物資を配達する人の連絡先も探し出して必死にリマインドするようになり、「仕事を責任持ってやる」ことの意味を掴みました。

「責任を持つとは、たとえ他者に仕事を振ったとしても、他者任せの部分を最小にし、必ずその仕事を自分で成し遂げること」

Experience〜アイデアを実現する経験〜

「インドにもっとワクワクを」というコンセプトを掲げるハイデラ店では週に1回、アイデアをブレストするミーティングをおこなっていました。4月のある日、音楽3曲かけてるあいだにアイデアを出そうという試みをした時、僕は砂だけの殺風景なハイデラバードキャンパスの風景を眺めながら、「プールを店舗前に設置して冷足湯を楽しんでもらう」というアイデアをぽろっと口に出しました。これを出した時、2人のスタッフだけでなく、自分までもが「これ、いけるじゃない?」という予感がしました。

まぁ、どこにもプールなんて売ってないだろし、実現しないだろうなぁ。

いつもならここで終わってきた僕は次の日、「アイデア」が「現実のもの」になる瞬間に立ち会います。

買い出しの帰り道、車に乗って外を眺めていた店長Fが「車を止めてくれ!」と言うので、何かと思ったら、外にはビニールプールのマーケットが。インドにあるんだ。

Tは車を降り、ビニールプールを買って戻ってきました。僕はただ、呆然としているだけでした。

これを機に僕のアイデアが実現する可能性は限りなく高まり、数日後には本当に実現してしまいました。

このイベント、99%はFの力で実現したと言っても過言ではありません。彼がいなければ僕はチャンスを見過ごしていただろうから。

それでも僕は、残りの1%のうちに、シンプルで強烈な学びを得ました。

・アイデアは、実現させたいと思う気持ちがあれば実現させられるということ。

・自分の作ったものが他者を喜ばせることの計り知れない嬉しさ

この経験は、僕の心の奥底に「俺、何かできるんじゃね?」という、漠然とした、でも、確固たる自身を植え付けてくれました。

それが、今この体験記を書いている僕の、「何かやりたい」という気持ちの原動力になっています。

自分のアイデアが形になった瞬間。非常に印象深い。


5-6月 ADAPT〜だらしない自分との決別〜

5から6月は、インド事業にとって補修期間でした。各々が、インターンシップの制度の改善点を発見し、それを解決していく期間でした。

僕も、制度のある部分の課題点を発見し、改善に努めていました。ここで僕は壁にぶち当たっていました。

改善が一向に進まなかったのです。

僕は段取り力が壊滅的だったうえ、ゴールを明確にできていなかったのです。

作業が進まないフラストレーションを、よくバスケットボールで解消していました。(笑)


「これを完遂ことなく僕の渡航は終わっちゃうのではないか」と不安に陥っていた時、店舗管理マネージャーのAさんから1つの提案

「毎朝、1日のto doをみんなに宣言したらどうだろう」

有言実行する自信なんて皆無なのでこれまでしてきませんでした。しかし、藁にもすがる気持ちになってた当時の僕は、早速これを実践しました。

実際これはとても難しかったです。なんせ、to doを作るには、今持ってる課題が解決された後の状態をゴールとして設定、そこから逆算して分析し、やるべきことを一日単位にまで細分化しなければいけないですから。めっちゃ段取りしなければならなかったです。

しかしながら、この経験から僕はかなり作業効率が上がった気がします。

自分なりのto doの立て方を編み出し、また、集中して考える時は、ノートに書きなぐるという習慣を身につけました。

6月末には、改善したいと思っていた全ての箇所を改善し切れました。

この期間の学びを一言で表すなら

"スケジュールは、自由を奪うものではなく、むしろ、やるべきことを最短で終わらせるルートを示し、自分のための時間を守るためにつくるものである"ということです。スケジュールは自分を縛るものだ、と考えていた渡航前の自分と比較すると、大きく認識が変わったと思います。

7月 〜NEW ERA〜INFLUENCE〜

インドール店に異動し、新たなスタッフと出会い、彼からまた新たな学びを得ました。

NEW ERA 〜常識を疑い、120%の成果を出す〜

仕事ができる人って?

僕がかつてある社会人の方にした質問です。

答えは、「与えられた仕事を120%の成果で返し続ける人」でした。インドール店で協働してたTさんは、まさに120%の成果で応え続ける人でした。僕がひとつ仕事をお願いしても、それ以上のことを毎回返してきます。どうしたらそんなことができるんだろう?と、彼の立ち居振る舞いに注目していました。僕が見出した彼の行動のエッセンスは、

・与えられた業務を鵜呑みにしない。

その業務が事業全体のどこに位置し、どんな目的を持っているのかまで把握している

・業務中に感じた違和感はどんな小さなことでも曖昧なままにしない。

というものであり、これら全て自分には欠けていた視点でした。

疑う姿勢が、物事の本質を見抜く力を養い、結果120%の結果を出すことにつながるということを肌で感じました。

まだ上手くできませんが、今は、身の回りにあるものを一度疑い、改善の余地はないかを、考えることを意識的に行なっています。

インド人の友人と散策 次の日おなか壊した(笑)


INFLUENCE〜揺るぎない自信と、他者の心を動かす試練〜

一度、僕は与えられたチャンスを棒に振ってしまいました。「インドで七夕イベント全店展開」プロジェクトのリーダー的ポジションについたのです。七夕実施が決定した日は7月5日。各店の代表とミーティングを行い、準備のため、少し遅らせようという結論になったのですが、翌日店舗内で7月7日に行わないと七夕じゃなくない?という意見が出、決意がブレブレだった僕は、何を思ったか7月7日、準備もそこそこに実施してしまっい、協働してたスタッフ全員を混乱させてしまいました。この時ばかりは、本気で落ち込みました。自分の決断力の弱さ、自身のなさに目を背けたくなりました。少し自暴自棄になっていたとき、社員のKさんがメッセージをくれました。

「誰かと仕事をする際に大事にしているポリシーがあり、納得する責任させる責任がある」

長いメッセージの一部の抜き出しなのですが、リーダー、立案者に求められるマインドについてでした。この中で特にグサリと刺さったのは、納得し、納得させる責任という言葉。

人と協働して、何かをするとき、立案者が人をinfluenceすることはresponsibilityなのです。

誰かと仕事をするとき、自分の下した決断を自分自身が納得し、また、相手の心を動かし、納得させる責任が伴うのです。僕が犯した失敗は、この責任感の無さに起因するものだったのです。

それを知れたことだけで、この失敗は僕にとって大きな収穫になりました。リーダーがまずなによりも引っ張るべきは自分自身です。

総括 〜闘う相手は常に自分自身〜

上で書いた学びは、大小含め数え切れないほどの学びのうちのごく一部です。しかしながら、ほとんどすべてに共通して言えることがあります。

渡航期間中、自分の前に困難として立ちはだかるものは、インド人、インドの環境、語学力

よりも、むしろ自分自身の弱さであるということです。

何かうまくいかないとき、自分の外に原因を探しがちですが、その原因を冷静に深く分析すれば、自分の至らなさにたどり着くと思うのです。そこから目を背けず、いかにそれを受け入れ改善できるか。それが成長スピードに大きく関わっていくと思いました。

最大の敵は、うちに潜む自分自身!!!(上記写真)憎たらしい顔してますね。(笑)

旅行先のゴアで撮影した写真です。

親友とのツーショット。 食堂で話に熱中しすぎて、ご飯を食べ忘れることがよくありました。(笑)

■今後に向けて

渡航期間中、いろんな苦手を克服したとは言え、自分の改善するべき点が次から次へとあらわになりました。

よく言えば、伸びしろがまだまだあることがわかりました。

これからも自分と戦い、全て克服した後の理想の自分を想像するとワクワクしますよね。

理想と現実のギャップは、これからの毎日の生き方の積み重ね次第では埋めることができると思います。だから、僕は、1日1日を大切に生きようと思うようになりました。

SHIPを経験し、様々な経験を積み、本当の自身を手に入れた僕は、自分の今後にワクワクが止まらないです。一人旅する、本を書く、イベントを運営して成功させる、資格を取って自分のレベルを上げる

今の僕なら、どれだって実現できる気がするのです。

■おわりに

今、SHIPに参加しようか迷ってる人へ

僕がSHIPをお勧め理由する理由は、

・インドの田舎に閉じ込められ、ありとあらゆる煩悩から離れ、自分をしっかり見つめ直すことができること、

・事業の最前線を担い、次から次へと現れる課題を解決することを通して、自己効力感(=うまくやれると、自分の可能性を認知している状況)を得られること、

・高め合える一生の仲間と出会えること。

・高待遇でインドへ行けること

この中で1つでも魅力を感じたなら、ぜひ応募してみてはどうでしょうか。人生変わるとまではいかなくとも、人生を自分の手で変えるための力は身につきます。

SHIPは僕たちに変わるきっかけを与えてくれるインターンシップだと思います。

 同じ境遇のアメリカ人たちと。(笑)

外国人は僕たちだけ!!

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