体験記Vol.9(大阪大学1年 Fさん)

こんにちは!大阪大学1回生のFです。

↑写真は第3期渡航スタッフの集合写真。真ん中が僕です!


改めまして、インド工科大学ハイデラバード校で4代目店長を務めさせていただきました、大阪大学1回生のFです!

僕は2016年の4月から知るカフェ大阪大学前店で働き始め、2016年9月末から2016年12月上旬までの2カ月半、知るカフェインド工科大学ハイデラバード校でインターンシップに参加しました。


1.「人」が生き、「人」が作り、「人」を大切にする国、インド。


インド。

この国は本当にいろいろな意味で「人」にあふれた国です。

日本の常識が全く通用しません。笑

冬でも30℃超える気温、激辛なビリヤニ、1日にして使えなくなる紙幣(笑)、そしてなによりも、パワフルでエネルギーに満ちた、たくさんの「人」。

「人」が生き、「人」が作り、「人」を大切にする国、インド。

世界でどこを探しても、こんなにスパイシーな国はないと思います。笑

その魅力は行った者にしかわかりません!

言葉では伝えきれない、そんな国です。

一生に一回は絶対行くべき!これだけは言えます。

↑インドでの親友。彼とはいまだにたわいもないやりとりをしている。


2、ゼロの自分。


では、本題のインターンはどうだったのか。

単刀直入に言うと、2カ月半を通じて、私は何もインターンの中で求められていた「結果」・「会社にとっての利益」を何も残せていません。したがって、僕のこの2カ月半のインドでのインターンシップは自分の中で納得のいくものにはできませんでした。

結果を出せない自分、結果の出し方がわからない自分。

辛く、挫折し、苦しんだ2カ月半でした。

自分で言うのもなんですが、端的に言うと僕は渡航前調子に乗っていました…(笑)

4月に知るカフェに入ってから、店舗で何度かベストスタッフ(*1)に選ばれ、全店展開される制度を作り、何度か全店スタッフの前でプレゼンをして、「インドに行きたいです!」と言えばインドに行かせてもらえるような感じでした。

(背後で色んな力が動いていたと今となっては思いますが、当時の僕から見た世界というのはこんな感じでした。笑)

*1ベストスタッフとは、月に一回、全国の知るカフェスタッフが集まって行われるミーティングで、当月によい取り組みをしたスタッフのみに行われるアワードのことです。


ぶっちゃけ、1回生の割に自分は「できる」人間であり、その「できる」は自分の力であり、その「できる」自分はインドでも通用するものだと思ってました。(書いていてほんまに恥ずかしいです。笑)

皆さんお分かりだとは思いますが、もちろんそんな自分はインドでは通用しませんでした。

知るカフェの海外事業の最前線のインドでは「1回生だから」などという言い訳は通用しません。ビジネスを担う者として「できる」奴か「できない」奴かの2択です。初めて自分の身一つで戦ってみて、自分の力だけで取り組んでみて、初めて気づきました。

「できた」自分はたくさんの人に支えられていたものであり、「自分の力」などというものはたかがしれていること。あまりの自分の無力さに茫然自失の状態で、また自分の無力を直視できない自分がすごく情けなかったです。

「失敗するのが怖い。」

渡航前までの自分はどこへ行ってしまったのか。

プライドも折られ、自信を無くし、すべてを否定された生身の人間。ゼロの自分。

(もちろん上層部の方々は自分ができないのは当たり前でそれでも周りを巻き込みながら突破していくことを期待していたようですが…、とことん期待外れなヤツになってしまいました。笑)

悩み苦しんで自分と戦い続けるのに精一杯で2カ月半という時間はあっという間に終わってしまいました。


3.「自責」


しかし、そんな苦しみの渦中で学んだこと、たくさんあるけれどその中で一つあげるなら「自責」という考え方です。「自責」とは「自」分を「責」めるという意味ではなく、問題や失敗に直面した時に、「自」分に「責」任がある、自分の中で改めることができないかを考える、という意味です。

僕は割と「他責」ベースで考えてしまうのが悪い癖で、問題や失敗があるといわゆる「言い訳」をしてしまうんですね。「だって…」とか「でも…」という感じです。

自分の能力不足や自分のミスを認めたくない。

人間誰だってそんな感情はあると思いますが、僕の場合それが顕著でした。

しかし、僕がインドで働いている間、日本にいる社長や海外事業部の方からたくさんご指導を受け、『本当の自分』に向き合ってみて、「自責」思考へと少しずつ変化していきました。ミスした時や結果が出せない時も、「だってこれは○○のせいだから…」と考えるのではなく、「自分の○○がだめだったから、ここは○○するようにしよう!」というふうに考えることができるようになりました。

自分の行動はすぐに変えることができます。

その途端、不満やネガティブな考えばかりだった毎日がすごく楽しく感じれるようになりました。

挑戦できる余地、改善できる余地がある、ということはそれだけやりがいがある。

楽しくなるかは自分次第。

できない自分を見続けるのではなく、もっと前に、もっと先を見据えよう。

それだけ成長する可能性、伸びしろが見えてきます。


4.「全部良い経験だった」


ここまで9割方、僕のインターンは辛くしんどいものであった、そう書いてきました。

じゃあこのインターン苦しいものとして僕の中に残っているのか?

もちろんそんなことはありません!

自分でも意外なんですが、

苦しんだことを振り返ってみると、「全部良い経験だった」としか考えられないです。

誰しも苦しい時や、辛い時、しんどい時にいる時は、その世界はマイナスな部分ばかりがクローズアップされて、ネガティブに見えがちです。しかし、例え結果が出なくても、評価されなくても、必死に考え、なにくそと思い抗い続けると、案外終わってみると、美しいモノになっているものです。

期待に応えられなくて社長にがっかりされたことも、海外事業部の先輩に怒られたことも、悔しくて涙が出たことも、全てが今の自分を作っている。

無駄なことなんて何一つないです。

インドに行って、少しは精神的にタフになりましたかね。

成長。成長。笑

インターンに行ってよかったと心からそう言えます!


5.インドで出会ったもの。それは新しい自分。


温かく送り出してくれた家族、友達、そしてこんなに貴重な、一生できないような経験をさせてくださった柿本社長をはじめとした知るカフェ関係者の皆様、不甲斐ない店長ながら文句の一つも言わず、文字通り昼夜一緒に駆け抜けた木村さんと中窪へは感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

僕は今後も知るカフェ海外事業部に残り、仕事をしていくことを決めました。

このままじゃ終われない。もっとチャレンジしたい。

そして最高に尊敬できる人たちと一緒に仕事をしたい。

あえて「しんどい道」を選ぼうと心に決めました。

もし、今読んでくださっているあなたがこれから知るの海外インターンに参加されるなら、きっとどこかでお会いするでしょう。その時に、「吹原ってすごいな」と思ってもらえるようにこれからも難しいこと、厳しいことに挑戦し続けます。

インドで出会ったもの。それは新しい自分。


ここからが僕の第二章です。

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