体験記Vol.31(一橋大学1年Aさん)

初めまして。知るカフェインド工科大学ボンベイ校前店で70日のインターンを経験させていただいた一橋大学一年のAです。この二か月で僕が経験したこと・感じたことを「本音だけで」書き連ねていきたいと思います。嘘や誇張は一切ありません。それ故、僕の人間臭い部分にも触れていて、少々読みづらいかもしれません。ご了承ください。

渡航初期

空港に着いた途端周りはインド人でした。日本人なんて1人もいません。英語に自信のない私は、ひどく恐怖に襲われました。「入国審査で詳しく目的を聞かれたらなんて答えよう。」

そんなことを30分近く心配していました。しかしその心配は杞憂に終わり、幸運にも怠慢なインド人入国審査官の列に並んでいたため、彼とは一言も交わさずに入国を許されました。安堵とともにどっと疲れが襲います。

空港を出ると、友達やら家族やらを迎えに来たインド人がたくさんいました。みんながゲートから出る僕らを見つめています。「インドに行ったらスリとか犯罪に気をつけなさい」と親にしつこく言われていた僕には、彼らが全員スリに見えてしまい、さらに恐怖をあおられます。100人近くいたインド人全員がスリに見え、日本人である僕は真っ先にカモにされてしまうと思ったのです。(今では、スリなんてそんなにいないと知っています。)

バッグを正面に抱えて、彼らから逃げるように小走りで、すでにインターンを開始している友達との待ち合わせ場所に向かいます。ようやく日本人らしき面影を見つけ、彼らのところに近づいていく私ですが、彼らが親しげに同年代のインド人(IITの学生)と話しているとわかった瞬間僕の心は一気に緊張しました。「こんなに疲れていて、インド人と話す心の準備はまだできていない。」それが僕の率直な感想でした。案の定彼らとはうまく話せず、日本よりも運転の激しいインドの車の中で激しい孤独感を感じていました。

そんなSHIPスタートをきった僕に対する学生からの評価は「シャイ」でした。しかし事態は少しずつ良くなっていきます。


SHIP開始一週間

最初の一週間の勤務が終わった週末に、店舗のメンバーでミーティングがありました。阪大店4年の先輩から、「みんなに言えることなんだけど、接客に元気がない。学生は知るカフェのスタッフが大好きで知るカフェに来てる。このままだとお客さんが離れていくかもよ」と指摘されてしまいました。そのころにはぐっすり眠って疲れが取れていた僕は、そこでやっとインド人と積極的にかかわる覚悟ができました。そこから僕の当面の目標は「ガイジン化」になりました。「ガイジン化(=明るく・ノリよく・テンションの高い)」した接客をしようと心に決め、実行に移しました。すると先週までのインド人に対する恐怖は消え去り、英語が堪能でなくてもたくさんのお客さんを笑わせることができました。僕の明るい態度やちょっとした冗談で彼らの満面の笑みを浮かべる様子を見るとたまらなく幸せを感じました。先輩や同期からも、接客が楽しそう、最近イキイキしているね、と言われるようになり、一つ壁を越えた感覚を得ていました。しかし、ここからは少し悪い方に進んでいきます。

海外事業部MGの夢にうなされる日々

知るカフェスタッフのインドでの業務は「①カフェスタッフとして働く②知るカフェをよりよく運営するための仕事をする」の二つがあります。特に大切なのは2つ目です。インターンスタッフが知るカフェインド店舗の今後を担う仕事を抱えているので、みなさんが想像するよりも頭を使って規模の大きいことをする必要があります。

当時の僕は接客に夢中で、この二つ目の仕事で大きな成果を残せていませんでした。自分でもうすうすそこに疑問を抱いていたのでしょう。ある日から突然真夜中に目が覚めてしまうようになりました。僕らの仕事を評価する海外事業部MG(マネージャー)が僕の夢に出てきて、僕をうなすのです。一週間毎日深夜二時に目が覚める。日中は朝から夕方まで慣れない英語で接客する。こんな生活が一週間続き、ついに体の限界を感じました。そして、「夜うなされずに済むように、日中の仕事で大きな結果を残そう。できることをやり切ろう。」

そういう気持ちが浮かんできてから少しずつ道が開けてきました。

インド滞在中に個人的に達成したい目標を立て、そこにがむしゃらに向かおうと決意しました。その目標は下の通りです。

熟考、創発

しかし、その頑張りはすぐに成果に結びついたわけではありません。案レベルの施策がどんどん浮かぶけど、どれも少し決定打に欠けるものでした。

「もっと規模を大きく考えよう、自分が帰国してもずっと評価され続ける仕事を残そう。」

その姿勢で物事を考え始めたことは本当に良いシフトチェンジでした。そのおかげでどんどん本質を捉えようと思考を積み重ねるようになり、最終的に規模の大きな施策にたどり着きました。

その施策をボンベイ店の店長(国内知るカフェで新人王を獲得した、イケてるお兄さん)に話しました。実は彼もその時ちょうど知るカフェ海外の仕組みづくりに悩んでおり、私のアイデアと彼のアイデアが見事に化学反応を起こしました。(字数の都合で具体的には書けません。すみません。)

そこから僕と店長は燃え上がり、さらに阪大からやってきたM君(彼も国内知るカフェでルーキーとして表彰された、熱い男)も交えて活発に議論しました。帰宅後すぐにMGと電話。MGもアイデアを聞いてテンションがあがってる様子が伝わってきました。僕が考えたことでMGの心が躍っている。そんな感覚はたまらなく僕の刺激になりました。それからは連日仲間と熱く議論を繰り広げる日々が続きました。夜中の四時まで手を動かし続けて案を深めたり、一睡もせずに朝までみんなと熱く語ったりしていました。もちろん体力的にはかなりしんどいものがありましたが、毎日が楽しいという感覚に支えられて刺激的な日々を過ごしました。

そんな日々を通じて本当に実感したのは、対話を繰り返すことの大切さです。お互い十分に思考を積み重ねた者同士が、本心から議論を交わす。そんな時間がどんどん議題を大きくしていきます。質も高めていきます。

彼ら(新人王とルーキー)と議論を重ねる中で、彼らが「それはさすがに難しいかな。。

でもA(僕)がいたら最後までやり遂げられちゃう気がするんだよな」とか「Aまじで天才だわ。まじすごいわ」とかいうお褒めの言葉をかけてくれることがあります。日本全国見渡してもずば抜けて優秀な彼らからそんな言葉を聞くと、少しずつ自信が芽生えてきました。彼らから頼られているという感覚をひしひしと感じとり、今後は遠慮せずに自分の意見に自信をもってみんなにシェアするようにしようとも思えるようになりました。


帰国前に感じていること

実はこの記事、帰国前に書いています。明日が最後の営業日です。そんな今感じていることは、べたですが仲間の大切さです。二か月間共同生活し、一緒に観光地を巡り、深夜までプライベートから仕事まで熱く語り合った彼らは、僕の中で特別な同期や先輩になりました。

彼らは本当に優秀です。これから、もっともっとたくさんの面白い世界を彼ら自身の目で見ていくのでしょう。そんなことを考えると、僕も負けていられないと感じます。彼らと食事に行く度に、前回話した話よりももっとアツくて面白い話をしたい、そんなことを思ってしまいます。30歳になっても40歳になっても、お互いがさらに熱い話を持ち寄りみんなで語り合い、80歳の食事会では面白すぎて血圧が心配になるような、そんなエピソードを僕自身が率先して作っていきたいです。

真ん中あたりに、インド滞在中に成し遂げたいことリストを張っていますよね?ほぼ達成できたと思っています。実はこれ、続きも作ってます。インド滞在中に、これからの大学生活で成し遂げたいことを考えてリスト化しました。SHIPはあくまで通過点の一つとして、これからも貪欲に自分のやりたいことをどんどん実行に移していきたいと思っています。


70日間本当に密度の濃い時間を過ごしました。本当はもっと人に語りたい経験もたくさんあります。僕の記憶からそれらの思い出がなくならないうちに、たくさんの人に聞いてほしいと思っています。少しでも興味を持ってくれた方には、ぜひもっと別の角度から見たいろんな話を聞いてほしいです。


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SHIP:知るカフェ海外インターシップ体験記

知るカフェの運営する海外インターシップ「SHIP」 参加者体験記を発信する公式ブログです。 他では得られない経験。世界という大海を渡るために必要な「舟」を、あなたに。 「世界へ、漕ぎ出せ。」