渡航体験記Vol.50(立命館大学前店4年Hさん)
こんにちは。⽴命館⼤学4年Hです。
私は、4年の夏休みを使ってこのSHIPに参加しました。
今⽇、この渡航体験記で皆さんに伝えたいことは2つほどあります。
⑴SHIPとはどのようなインターンなのか。
⑵IIT学⽣との交流で⾒えたインドの社会課題 の2点です。
⑴SHIPとはどのようなインターンなのか。
いきなりですが、SHIPのインターンで具体的に何をするのかイメージできていますか?ぼんやりとは分かっているけど、具体的なイメージまでは…という⽅も多いのではないでしょうか。 実は、私もその⼀⼈でした。そこで、今回この場を借りて私から皆さんにSHIPのインターンとはどういうインターンなのかを紹介したいと思います。
SHIPというインターンは、基本的に「⾃分で課題設定を⾏い実際に現地へ⾏って⾃ら課題解決を⾏うことができるインターン」です。
…とまあ、この辺については⾊んな渡航体験記にも載っていますね。この場ではそうでなくもう少し深く、私が具体的にどのようなことをしていたのかを説明したいと思います。
私がこの渡航期間でしたことは⼤きく1つ、「研修制度⼀新」です。
この取り組んだ⽬的/課題としては、
そもそも、事業としてどのように発展しようと考えているのか。さらにはこのSHIPというインターンをどのようなインターンシップにしようとしているのかがまるで⾒えていないという点でした。
そこで渡航前の事業部の⽅々と⾯談でその旨を話したところ、是⾮このSHIPとしてそもそもどうなっていきたいのか、などの部分から⼀緒に考えて欲しいと⾔ってもらいました。SHIPのインターンとしてどのような⽅向で進んでいきたいと考えているのか。インターン⽣には何を求めているのか。といった今まで⾔語化をしていなかった部分を、⾔語化し、適切な情報だけをきちんと伝えるなど研修制度に限らず、全ての⼯程を⾒直し渡航1ヶ⽉で新しい研修制度の提案・実⾏を⾏うことに成功しました。
もちろん SHIP のインターンシップで⾏う内容はこのような⾃分での課題設定だけではありま せん。
そもそも店舗運営が⾏えている前提なので、毎⽇の店舗運営に加え
⽇々の接客でいかに英語を使ってお客さんに来て良かったと満⾜してもらえるのか。就活のあり⽅が全く異なる IIT の⼤学で、どのようなサービスを提供すれば学⽣の選択肢を広げられるのか。店舗を運営していくにあたってヒンディー語しか伝わらない相⼿との会社⼿続きの対応など、普段⽣活していたら絶対にぶち当たらないような壁に何度もぶち当たることがありました。
よくあるインターンシップでは、実際に現場に⾏って⾏うということができず提案⽌まりで終わってしまうものが多いと思います。しかし、このSHIPでは実際に⾃分たちの⼒で課題を解決していくという点が⼀番の強みなのかなあと2ヶ⽉間経験した今、私は思います。
⑵IIT学⽣との交流で⾒えたインドの社会課題
男の⼦はエンジニアに。⼥の⼦はお医者さん。
親は⽣まれてからすぐ⼦供に、この道を諭すのだそうです。⽇本とははるかに違う⼈⼝数をもつインドでは、貧富の差が激しくトップ層の争いは私たちが住む⽇本とは桁違いです。実際に、私も学校の往復路だけでも何⼈もの物乞いを道端で⽬にしました。
その中で、私たち知るカフェが出店しているIIT⼤学は、倍率が60倍と⾔われているほどインドの⼤学でトップクラスを誇る⼤学です。学⽣は毎⽇⾃分の研究のために勉強で忙しい⽇々を過ごしています。
では、そんな超エリート⼤学IITの就活事情はどうなのか。
IITの就活は placement という就活団体が管理しており、基本的に企業が学校に来てくれるシステムになっています。そのため当然このplacementからの許可が下りていない企業は、極端に⾔えば IIT の学⽣と触れ合う機会もなく、逆に学⽣が⾃分で企業を訪問し探しにいく機会も ありません。(⽇本の就活とは全然違いますね。)
良い成績=良い企業にいける=成功者になれるという考えから、IITの学⽣はまずは第⼀に勉強で良い成績をとることを⽬標とする学⽣が⼤半です。ここは⽇本と似ている部分ではありますが、⽇本以上にインドの学⽣は家族のため・ステータスのために⾃分が本当にやりたいことを閉ざしているような感覚を学⽣と交流する中で⼀番⼤きく感じました。
インドでは、⼈⼝爆発によって⼈⼿が有り余っているため⾃分のポストを選ぶ余裕はないというのが今の現状なのだと思います。ですが私個⼈としては⾃分が本当にしたいことを楽しんでできる世の中に変わっていけば良いのに⼼から思いました。そして今後、知るカフェがその⾜がかりとなるような店舗になれば、これ以上のことはありません。
私のインターンシップは終わってしまいましたが、SHIPインターン・インド社会の課題の解決への道は、まだまだこれからです。
これから渡航する皆さんがこれからのインド社会を作る担い⼿となりますように。
⻑々と読んでいただきありがとうございました。
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