渡航体験記Vol.54(立命館大学前店4年Tさん)

―体験記をご覧の皆様へ―

「舟」を意味する SHIP。それぞれの文字が、「SHIP」に参加するにあたり意識すべき行動規範を指しています。

SHIRU ~世界を、自分を、「知る」機会~

HARD ~ビジネスのリアルな厳しさ~ 

INFLUENCE ~世界に「影響」を与える体験~ 

POTENCIAL ~切り拓く自らの「可能性」~

SHIP に参加する渡航者はこれらの行動規範に沿った目標とそれを達成するための具体的な目標を立てます。これらを頭に入れて頂いた上で読んでいただくと一層渡航者のリアルな体験が感じられることと思います。

■学年: 4 年生

■渡航時期: 2018 年Q3 10 月〜12 月

■渡航期間: 2 ヵ月

■ 目次

• はじめに

• SHIRU ~本気で知る~

• HARD ~結果にこだわる~

• INFLUENCE ~理想のインフルエンス~

• POTENTIAL ~できないをできるに~

• SHIP で学んだ“時間”の使い方

• 遊びも全力

• おわりに

■ はじめに

こんにちは。立命館大学4年のTです。10月から12月までの2ヶ月間SHIPに参加し、インドール店で店長を経験しました。

私は卒業研究を控えた理系学部生であるにも関わらず、10 月から 12 月までの2 ヶ月間 SHIP に参加しました。よく後輩らに(主に就活生)「何で就活終わったのに SHIP に参加したんですか?!」と聞かれるので、この場を借りてお答えします!

―それは“就職がゴールではないから”です。―

そう考え、私がSHIP に参加を決めた背景を自身の就活経験を交えながら書いていきます。

結論から言いますと納得のいく就活ができました。3回生の2月から就活を始め終了するまでの5ヶ月間、徹底的に自分と向き合い最終的には第一志望を含む複数社から内々定を頂くことができました。

結果だけで見るとただの美談ですが、自問自答を繰り返す日々の中で拭えない“後悔”が私の中にはありました。

それは「本気で何かに打ち込んだ経験」、「結果を出した経験」、を学生のうちに得られなかったことです。

就活を経験したからこそ本当の意味で“この悔しさ”に気づけたし、この後悔をかき消すために卒業できないリスクを背負い SHIP への参加を決意しました。なので就活が終わったからこそ、この選択ができたのだと思っています!(※卒業できないリスクは未だに背負っております。)

それでも迷いがなかったわけではありません。もちろんリスクだらけです。参加を決意し、誓約書を書いていた時にはまだ単位さえ足りていない状況でした。もし卒業できなければ、就活はまた最初からやり直し。志望していた企業にまた通るかもわからない。親にも迷惑をかける。考えれば考えるほどどっちの選択が自分にとって最善なのか葛藤しました。でも気づいたんです。

―悩んでも答えは出ないー

悩んだところで結果なんて誰もわからないんですよ。だから自分で後悔しなさそうな方を選べばいいと思います。個人的にはチャレンジした選択の方が失敗しても後悔は少なくて済む気がします。失敗しても経験が無になることはないので。それに「2ヶ月インド行くねん。」もうそれだけでちょっと面白いですよね!

私は以上のことから“何がなんでも結果を残して帰りたい”という強い思いがありました。以下、本インターンシップでの経験を綴りたいと思います。

■ SHIRU ~本気で知る-

私は就活経験者ということもあり、SHIP 参加前からある程度自身の強み、弱みは把握していました。しかし、それらは過去の経験から知り得たもので実際に意識

して働くまでは、自分の強み弱みの奥底まで見えていませんでした。

SHIP では初めて顔を合わす相手と2ヶ月間、仕事もプライベートも一緒に過ごします。トイレとシャワーと寝るとき以外一緒です。合わない人だったらストレスが溜まって大変でしょうが、相方の K とは仲良く共同生活してました。休日にはバドミントンしたりタージマハルに行ったりスープから醤油ラーメン餃子セットを作ったり。笑

ただ週1である MG 面談で毎度言われるんです。「どう?仲良くやってる?けんかした?」って、しかも嬉しそうに。笑 ※MG=マネージャー

―仲良くするだけが全てじゃないー

MG 曰く、「仲良くするだけが全てじゃない。もっとぶつかっていいんだよ。」正直これを聞いたときは微塵も心に響きませんでした。(すみません)だって仲良いに越したことはないと思っていたから。

SHIP が終わる頃にはこの言葉が正しかったのかなと感じます。

私はうまく生きようとしがちです。それは悪いことではなく、むしろ私の長所なのですが自身の成長には時々障害となると気づきました。

―あえてその逆をするー

大抵のことは飲み込み我慢できます。思っていてもそれを口に出したりはしません。それが関係を保つ、うまく生きる秘訣とさえ思っていました。しかし SHIP 終盤、逆方向に走っていました。みんな本気だったら遠慮する必要なんてないんだと気付いたからです。

実際に他店の店長や、スタッフと意見がぶつかる瞬間はありました。でもそのことを後悔したことはありません。お互い言いたいことが言い合え、高められる。そんなスタッフが多かったからこそ反省や気づきがあり、その度に内面の成長に繋がったと個人的に思っています。

“カジノでは勝てない。”

という気づきの瞬間です。もうしません。(n 回目)

■ HARD ~結果にこだわる-

最初に述べたとおり、私は「結果を出す経験」を得るためにインドに来ました。ここでは実際に私が成し遂げた VISION(施策)についてお伝えしたいと思います。その中でも抜粋した2つにフォーカスしてご紹介しますね!

1. リスク管理部門設立
2. 日報の更新

1. リスク管理部門設立

私のメインで行っていた VISION がリスク管理部門の設立です。インドは危険で溢れています。考えてみれば分かる通り、学生だけでカフェの運営をするんですから。しかも日本の常識が通じない異国の地、インドでです。(ルールを守れば心配はありません。)

でも最初からインドでリスク管理部門を立ち上げようと思ったわけではありません。実を言うと最初の1ヶ月では何も成し遂げることができませんでした。はじめに述べた通り結果を出すことにかなりこだわっていたにも関わらず。

理由は店舗管理業務(安定運営のための機材修理)が急務だったこと。渡航前に考案していた VISION がスポンサー企業の許可が下りず企画倒れになったことです。後者は相当落ち込みました。また初めから練り直しするわけですが、周りの渡航者は淡々と自身の仕事をやっていて差が広がっていく。動けていないのは自分だけと焦る気持ちばかりが増えていく。このことを素直にマネージャーにも話しました。

(時には上司への相談も必要です。同い年ですが。)

すると「思いつくだけ今の課題挙げてきて!」と。

言われるがままに 70 個ほどの課題を提出。そして面談。

「この課題を共有できる仕組みを作ったら?来月新しくリスク部門立ち上げるから一緒にやろう!」

その一言がきっかけで部門立ち上げに携わることができました。実際に形にしたものは以下の2つです。全部説明すると長くなるので簡潔に!

①リスク案件共有シート

これは先述した課題を共有できる仕組み作りです。週次でリスク案件を「回収→解決→共有→蓄積」を繰り返し、今後も運用できるようリスク担当の MG に業務を委

託しました。今後はこのシートを見れば、今ある課題と解決策、それに対する他スタッフのコメントまで一括で確認することができます。(今後の渡航者はここから自分にあったVISION を見つけるのもいいかもしれません。)

ところで運用方法って大事ですよね。せっかく作った仕組みでも運用できなければ意味がありません。継続して使っていけるような仕組みがとても大事なんです。特に2〜3ヶ月の渡航が基本の SHIP では渡航者が変わるたびに、ノウハウや施策がリセットされてしまう点が課題でした。

②ドライブ利用マニュアル

ドライブの利用方法に規定を作りました。というのも過去のノウハウが蓄積されないのはドライブが整頓されていないせいで利用方法がわからないからでは?という結論に至ったからです。

そして 300 を超えるフォルダーの整理を行いました。(めちゃくちゃ時間かかりました…)次期渡航者は一番目立つところに格納してあるので目を通してくださいね!これはインド版のリスク管理マニュアルにも組み込まれました!

ドライブ整理を行なったことでインド事業全体のスピードは上がったと自負しています。笑 だって全店で利用する POP なんて誰か 1 人が作成して横展開すればいいだけで、同じ様なものを各店で作るのって時間の無駄ですよね。格納と格納場所さえ共有できていれば過去渡航者の作ったものを再利用できてしまう!それがドライブの最大の武器だと思っています。まさに Side by side を体現する施策でした!

結局長くなってしまいました。(すみません)上記二つが事業部に認められ、今後リスク管理 MG の担当業務として引き継いだ施策です。結果にこだわり続け「0状態だったリスク管理部門を1にしたのは自分だ!」と胸を張って言えます。0 から1を作る貴重な経験が得られました。

2. 日報の更新

もう一つは知るカフェおなじみの日報です。SHIP では 1 日 8 時間働くのでその日感じた気づきや学びの振り返りとして利用します。まあ国内もそうですね、なので大した変更をしたわけではありません。

加えた項目はたった一つです。「自己内省の評価」ただこれだけです!え、そんだけ?と思った方、そんだけです。でもこれをするか否かで成長スピードは大きく変わります。

SHIP では自分の振り返りができる。とよく言いますが、理由は1日単位で学びや気づきが多いからです。多いとはいえ振り返りを怠れば人間すぐに忘れちゃいます。忘れちゃうと次に修正できません。

この日報更新の意図は渡航前に掲げた目標に対し、今日何するかを言語化することで内省の PDCA を回そうと言うものです。

結果は全店展開まで持っていくことができました。日報は今後もどんどん改良していってください!正解はないと思うので。

いったん休憩挟みます。綺麗ですね。さすがは世界一の霊廟タージマハルです。


■ INFLUENCE ~理想のインフルエンス-

インフルエンスは苦手な人が多いですよね。私もそのうちの 1 人なんですが、仕事が大きくなればなるほどその必要性が出てきます。

SHIP ではインフルエンスする側、される側どちらも経験しました。そこで学び得た

“理想のインフルエンス”をお伝えできればと思います。

―頼むのは最終手段―

お願いするのは最終手段です。とても最善の選択ではありません。それが友人であ

ればおそらく聞き入れてくれるでしょう。でもそれってただ面倒ごとを押し付けているだけなんです。だから飽くまで最終手段としてとっておいてください。

じゃあどうするねん。と聞こえてきますが理想のインフルエンスとは相手に対してそれをするメリットを提示する。もっと言えば

“課題意識の共有”です。

具体例で説明します。

リスク管理制度を整える=ルールが厳しくなる。そう考えている方も多いと思います。これでは「リスク案件を回収したい事業部」と「ルールに縛られたくないスタッフ」の敵対関係が出来上がってしまいます。この構図ではスタッフに頼んでも協力してくれません。

この構図を「事業部とスタッフ VS リスク課題」のように、課題意識をうまくすり替えることが理想的なインフルエンスの形だと感じます。大きな敵を一緒に倒そうと いうイメージです。(理想なので実際にはここまで実行できませんでした。反省です。)

■ POTENTIAL ~できないをできるに-

突然ですが「できない」って悔しいですよね。私はできないことが嫌いです。だからこそ、それが「できる」に変わった時の嬉しさはすごく大きいものです。SHIP ではそんな瞬間が小さいながらもたくさんありました。ただそれでも英語ができないまま終わってしまったことは1番の心残りになっています。そうなってしまった理由はすごく単純です。

―インプット量が少なかったから。―

勉強しなかったんです。初めこそ単語やフレーズの暗記、TED-talks の視聴など勉強をしていたものの、他にやりたいことが出てくるうちに優先度が下がってしまいました。ですが、SHIP では英語をアウトプットする機会があります。機会があるというよりは必要性にかられる瞬間が多いです。生きるためには話さなければなり

ません。そんな環境は意欲さえあれば必ず英語も伸びる環境だと思います。

■ SHIP で学んだ“時間”の使い方。

結果にこだわること。報連相の重要性。理想のインフルエンス。内面の振り返りなど、多くの学びを SHIP では得られました。

中でも“時間の大切さを再確認できた”ことが最も大きい学びだったと感じています。来年入社を控えた私にとって 1 日 8 時間の勤務をこなす中で同期と差をつけるにはどうすればいいか。

それは残りの時間の使い方を大事にすることです。家帰ってダラダラしていても一歩も前には進みません。私はこの渡航期間中、自分の時間の使い道について考え行動し遂行できたと感じます。

―キャパは広がらない―

人のキャパなんてそんな簡単に広がるもんでもないです。自分の中で優先順位をつけて限られた時間の中でどれだけ効率よくできるかがポイントだと思います。あれもこれもやりたいではいつかパンクします。

私は毎日内定者課題を最低 1 時間以上すると決め、ときには勤務前にも勉強し、継続して行うことができました。インドールには誘惑が何一つないので残りの時間は全部自分に投資できます。(ただの田舎)

■ 遊びも全力

ここまでかなり固いことを書いてきましたが、遊びも全力です!!遊ぶときは思い

っきり羽を伸ばしましょう。平日は週末の旅行のために、週末は平日の業務を乗り越えるためにです!みんなで旅行にも行きました!

インド1号店のハイデラバード店で記念撮影。

■ おわりに

私は卒業できないリスクを負って SHIP に参加しました。嫌なことや理不尽なことも無かったとは言えません。ですが振り返ってみても、参加を決意した自分の判断は間違っていなかったと思います。もし読んでいるあなたが「本気で成長したい」と思うならその直感を信じて参加してみてください。

ご精読ありがとうございました。

SHIP:知るカフェ海外インターシップ体験記

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