渡航体験記Vol.67(神戸大学3年Mさん)

■大学名:神戸大学

■学年:3年生

■渡航時期:2月〜4月

■目次

○はじめに

○SHIPに応募した経緯

○SHIPで学び得たこと

○今後に向けて

○おわりに


■はじめに

はじめまして!神戸大学前店3年のMです。2月~3月の2ヶ月間、ハイデラバード店で働かせて頂きました。ここでは、SHIPに応募した理由、さらにそこで学んだことを書き綴ります。この渡航期が、これからSHIPに挑戦しようと考えている方々や、何かに挑戦しようとしている方の学びの種になればいいなと思って書きました。それではどうぞ!


■SHIPに応募した経緯

私がSHIPに応募した理由は、二つあります。まず一つ目は、

夢中になれるものが欲しかったから!

大学1年生の頃、大学入学と同時に何か新しいことを始めたいと思い、高校生まで続けていたスポーツとは別の部活に所属していました。しかし、そのスポーツにそこまで打ち込むことができず、結局2年の春に退部してしまいました。部活を辞めたことで自由に使える時間が増え、その使い道について真剣に考えるようになりました。その頃に興味を抱き始めたのがSHIPです。日本にいると、やらないといけないことがたくさんあります。授業、バイト、家事、遊び・・・。何か一つに打ち込むのは意外と難しいです。しかし、インドではどうでしょう。SHIPに没頭する以外にやることなんてありません(笑)平日は1日8時間の勤務、(8時間ずっと接客をしている訳ではなく、そのうちの数時間は担当の仕事や、KPIのための施策の立案、実行を行っています。)土日は休むもよし、遠出して観光に行くもよし。まさに社会人のような生活を送ります。我らがCEO、柿本氏は仕事が趣味だそうです。人生の半分を費やす仕事に夢中になれて、しかもそれを趣味のように楽しめたら最高ですよね。SHIPは仕事に夢中になれる環境が揃っています。この機会を使わない手はありません。やらない後悔よりやる後悔!この2ヶ月思いっきり働いて、全力で楽しむぞ!と意気込み、日本を出国しました。

↑週末の使い方は自由です。私たちは「ハイデラバードからの脱出」をスローガンに、積極的に遠征を行っていました(笑)

二つ目の理由は、

とにかくインドに惹かれたから!

渡航費無料(※知るカフェスタッフのみ)、有給インターン、大学生のみでの店舗運営などなど、SHIPには魅力的な特徴がたくさんありますが、私が最もそそられたのはインドという土地です。皆さんはインドと聞くとどのようなイメージを抱くでしょうか。タージマハル、ガンジス川、カレー、カースト制度、スラム…。私の場合はカレーでした(笑)いずれにせよ、インドに是非とも行ってみたいという大学生はあんまりいないと思います。私は母がアジアマニアなこともあり、幼い頃からアジアの国々へ連れ回されてました。そのせいか、日本と同程度発展している国へ行くよりも、日本とは全く違う国へ行く時の方がワクワクします。インドなんて、日本との共通点はほぼ無いんじゃないかっていうくらい正反対の国ですよね。

「インドに行ったら価値観が変わる。」なんて言いますが、この言葉は半分当たり、半分外れだと思っています。とういうのも、価値観は「変わる」のではなく、「広がる」ものだと思うからです。私たちは知っていることについてしか思考することはできません。この、知っていることの範囲を広げることが、思考の幅を広げ、物事を多面的に捉える能力に繋がり、その積み重ねが人の価値観を形作るのではないでしょうか。私はこの価値観が広がる感覚が大好きです。

ところで皆さんは、インドのお札が何語で書かれているか知っていますか?インド語…っていう言語はないですよ!!(笑)実は、15個の言語でその紙幣の額が表記されているんです!!!それほどインドでは多様な言語が話されている、ということです。インドを一言で表すとしたら、「chaos(混沌)」が真っ先に思い浮かびました。言語も違えば、民族も宗教も異なる人々が蠢く国、インド。その扉が開かれた以上、中に入らずにはいられませんでした。

↑イスラム教の寺院では中に入る際にヒジャブ(イスラム教の女性が頭や肌を隠すために着る布)の着用が義務付けられています。インド全体の中でヒンドゥー教徒が占める割合は約8割ですが、ハイデラバードはムスリムが約4割を占めており、ムスリム色の強い地域と言えます。

↑インドの人たちは日本人大好きなので、街を歩くだけでスターになった気分が味わえます。


■SHIPで学び得たこと

SHIPで学んだ言葉のなかで最も自分に影響を与えたものは、

自覚は成長の一過程。

という言葉です。この言葉は、マネージャーのIさんとの面談の際におっしゃっていた言葉で、SHIPの期間中とても大事にしていた言葉でもあります。ここからは、“言語化”というツールを得た経緯、そしてそれがもたらした影響について書き記します。

SHIPでは毎日業務の終わりに日報を書き、その日の振り返りを行います。当初、私はこの日報の意味を誤解していました。当時の私の日報は、その日起こった出来事や行った業務を書き記す備忘録のようなものでした。しかし、社員のHさんからの言葉が、日報への向き合い方を変えるきっかけとなりました。

「日報は失敗や学びを記す場であり、それによって成長を促すツールである。」

この言葉を見た時、やばいと思いました。なぜなら、私の日報はただ出来事を羅列しているだけで、なぜ施策がうまくいかなかったかの分析や、その失敗を次に生かす工夫、学びについて全く触れていなかったからです。日報への向き合い方を変えないと・・・・。しかし、今まで、学びや失敗の分析を言語化する習慣のなかったは途方に暮れてしまいました。部屋に帰った後、ベッドに寝転んでいると、様々な考えが頭をよぎります。私は今日一日何を学んだんだろう。SHIPが終わった時にどうなっていたいんだろう。将来、私は何をしたいんだろう・・・。考えれば考える程、深みに迷い込んでいきました。

そんな中、私は二つの道標を見つけました。一つ目は、ノート、二つ目は、「なぜ?」です。考えていても埒が明かないと思った私は、日本から持ってきた紙にとにかく思いついたこと全部を書きなぐることにしました。その時、ただ書きつけるだけではなく、なんで?という自問自答を繰り返し、思考の深堀りを行いました。そうすると、雲を掴むような「考える」という作業が、頭の中のモヤモヤに輪郭を付ける作業へと変わっていきました。

これはマネージャーの方が教えてくれたことなのですが、言語化は具体的な事象を抽象化し、経験として頭の中に蓄積することを可能にします。そして、その抽象度が高ければ高いほど汎用性も高くなり、他の事例へと転用することができます。しかし、それを行動レベルにまで落とし込まなければ意味がありません。彼の話から、抽象化の場が日報であり、行動に落とし込む場が次の日のシフトなのだと知ることができました。そして、行動を起こす中で、「こうすればよかった」、「この方法でやればもっと早くできるな」という気付きを得ることができます。ですが、これを単なる気付きとして覚えようとしても、すぐに忘れてしまいます。この気付きを次に生かすには、言語化し、自覚するというプロセスが必須です。このプロセスは、「一を聞いて十を知る」ということわざの通り、具体的な事象の裏にある共通の定理のようなものを見つける作業です。この定理を集めて、行動に落とし込んで、そこで初めて成長を自覚できるのだと思います。


■今後に向けて

 帰国後、SHIPでの経験が生きているなと感じることが多々あります。例えば、「なんとなくやる」が殆どなくなりました。SHIPで考える癖がついたからだと思います。大学の授業を受けていても、自ら学び取ろうとする熱量が増えました。なんとなく生きていくのは頭使わないし、責任も取らなくていいので楽なんですけど、つまらないんですよね。責任なくして成長なし。これからはSHIPでの学びを武器に、さらに成長できるステージにステップアップしていきたいと思います。

■おわりに

日本への帰国日、本気で「帰りたくない。」と思いました。辛いこともたくさんありましたが、それを乗り越えられたのは事業部の皆さん、インド人の友人達、Q4のみんな、そして一緒に渡航した二人のおかげです。三人でいるとほんとに居心地がよくて、終わりに近づけば近づく程、この時間がずっと続けばいいのにという思いが強くなりました。SHIPを通して、最高の仲間と最高の経験を得ることができました。ここまで読んでくださった皆さん、

SHIP、行こうぜ!!!

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